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コラム

2024.07.10更新

高気密・高断熱の家で、家事をもっと楽にしよう ADハウス通信2024年夏号

生活する上で必要な家事。できれば楽に済ませたいですね。しかし今、家事分担しているのになぜかゆとりがない、少しも楽にならないと感じる人が増えているそうです。仕事や子育て、家事に忙しい現代人の生活はとにかく時間不足。家事の負担を軽くして、毎日をもっと楽しく暮らす方法を考えてみましょう。

日本人は家でも外でも重労働! 生活の質は先進国中最低レベル

日本人が家事に費やす時間は諸外国に比べて長いことが知られています。国立社会保障・人口問題研究所が公表した全国家庭動向調査によると、一日平均5時間はかかっており、うち女性は4時間23分もの時間を担い、男性は37分という結果が報告されています。女性側に極端に家事負担が偏り、男性が家事をこなせない現象も日本特有で、それは男性の有償労働時間(賃金が発生する労働)が長すぎることが原因と言われています。しかし近年、日本人女性の有償労働時間も伸び続けており、先進国の中でも最長を記録しています。男女ともに外で働く時間が増えているのに、家でも家事労働に追われるという「超過重労働」状態。その結果、日本人の睡眠時間も先進国の中で最短となっており、家庭でまったく休めず、くつろぐこともできない状況が明らかになっています。

家事に対するハードルを下げて負のスパイラルから抜け出そう

日本人が家事に多くの時間をかけてしまう原因の一つに「家事は丁寧に完璧にしなければいけない」という意識が強すぎることが挙げられます。家事を分担できて余裕があるはずの家庭でも、それが逆に余計な家事を見つけてしまったり、もう少し丁寧にやろうと思ってしまうなど、やりすぎる傾向にあるようです。また完璧を求め過ぎるとお互いのアラ探しや、やり方に不満を持ちやすいもの。やりたくない家事の押し付け合いになり、ストレスが溜まる一方です。海外でも家事は面倒なものという認識があるようですが、日本と違うのは「嫌なものは無理にしなくていい」という考えが基本にあるところです。家事にも様々な種類がありますが、どこの国でもだいたい掃除や食器の後片付けなど「汚れたものを元に戻す」という作業は面倒な家事と思われています。その誰もが嫌だと感じる家事は機械に任せるのが一般的で、人の手でやることに価値を見出していません。家事の80%はマイナスからゼロに戻す作業だと言われています。料理など人の創造性が必要な作業と違い、食器洗いや掃除などは機械がやっても結果は変わりません。ならば機会に任せてしまう方が合理的ですし、また家事分担の相手が機械ならば、そのやり方にストレスを感じずに済みます。家族で家事を分担する前に、自分たちでする必要のない家事を洗い出してみると共に、家事の水準を下げておくことも大切です。

時短家電をとことん利用してゆとりの時間を取り戻そう

そもそも海外の暮らしは日本に比べたらとてもシンプルです。特に食事に関しては3食きちんと食べているところは少なく、家で食べる習慣すらない国もあります。食事を作ったとしても非常に簡単で、パターン化されている場合がほとんどです。それでも食器洗浄機の普及率はヨーロッパで70%、アメリカでは90%を超えます。対する日本での普及率はいまだに30%。弊社設計施工のお住まいでは設置率はほぼ100%ですが、一般的にはまだ食器洗浄は贅沢品という考えが根強く残っているようです。賃貸住宅なので設置できないという場合も多いのですが、日本人は食器の手洗いが長く前提にされていたため、台所に設置するスペースがないことも普及が進まない原因になっています。しかし自宅で調理をし、食事する頻度が高い日本の家庭で、食器洗浄機がない状況は負担が大きすぎるのではないでしょうか。今は省スペースのタイプや、特別な工事がいらない食器洗浄機も増えていますので、お持ちでないご家庭には設置を強くお勧めします。

よく、食器洗浄機があるけれど使いづらいので使っていないという声を聴きます。調べてみると、建売住宅などで既に備え付けられている場合がほとんどのようです。実は食器洗浄機はそのご家庭のニーズにあったものを選ぶことが非常に重要です。エーディーハウスでは家事経験と施行実績のどちらも豊かな設計者たちが、ご家庭に合った機種のご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談いただきたいと思います。

ランドリールームで洗濯革命!収納併設でさらに効率アップに

面倒な家事の代表格でもある洗濯。洗濯機から取り出して干す、たたむ、しまうといった多くの工程があり、その度に移動が伴います。洗濯の時短ポイントは動線の短縮ですが、加えて天候や時間を気にすることなくいつでも洗濯ができるようにすれば悩みは一気に解決します。その助けになるのがランドリースペースです。服を脱ぐところから、洗濯、乾燥、収納までの一連の作業が一つの空間で完結します。洗濯乾燥機にすると乾燥までできて便利ですが、家族が多いと一度にこなすことが難しく、また乾燥機にかけられない衣類もあるので、洗濯が終わったらその場でハンガーにかけて干すのがいいでしょう。そのまま収納すれば畳む手間が省け、服のしわを防ぐこともできます。弊社では以前よりランドリースペースを多く計画していますが、洗濯と収納を一つに集約することで毎日の洗濯はもちろん、季節ごとに衣類を入れ替える作業もなくなり、心身のストレス軽減に大きく貢献しています。

一方でやはり洗濯物は外に干したいと希望する方もいらっしゃいます。日光に当てれば臭いが防げると思うようですが、生乾き臭は洗い残しの汚れに長時間水分がついたままになると雑菌が繁殖して起こるものです。つまり短時間で乾けばよく、日光は必要ありません。日光に特別な殺菌効果はないことも既に明らかで、まずは汚れをしっかり落とす方が大切です。エーディーハウスでは汚れ落ちを考え、温水洗濯ができるように計画しています。

家にもっと頼っていい、高気密高断熱は家事軽減の救世主

家電に託したり、動線を改善するなどは家事の軽減対策としてある程度思い浮かぶことですが、その効果を十分に発揮できるような高性能の家であることも大切です。実は高気密・高断熱住宅は家事を劇的に楽にする技術がたくさん秘められているのです。実際に高気密・高断熱住宅に住み替えた方のほぼ全員が次のように答えています。

〇暑さ寒さを感じないので動きやすい
〇洗濯がいつでもできてすぐ乾く
〇カビや結露が出ないので掃除が楽
〇冬の衣類や設備が要らなくなり、モノが減って片付けの手間を無くせた
〇時短家電のフル活用でも、冷暖房の消費電力が少ないので経済的
〇開放的な間取りで、家事が見える化。
家族全員で分担がしやすくなった

など、高気密・高断熱で家事が変わったことを実感し喜ばれています。

子育て中のご家庭、共働きのご夫婦、老後生活に入られているなど、様々なご家庭の形がありますが、誰もが家事を気楽にできて苦痛にならない住まいならば、これからの人生はもっと幸せにできるのではないでしょうか。毎日家事で手一杯というご家庭は是非一度立ち止まってみて、「住まいに頼る」という選択肢を入れてみることをお勧めします。

AD HOUSEが叶える
“理想の暮らし”

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