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コラム

2018.04.01更新

エーディーハウス通信2018年春号『いつもきれいな空気の中で暮らそう』

暖かな光と風に包まれる春は、一番大気が汚れる季節。花粉や黄砂、 PM2.5などが飛び交い、空気の 汚れを実感することが多くなります。
目のかゆみや喉の痛み、頭が重いなどの不調は健康に大きな影響を与えます。住まいの中の空気を綺麗に保ち続けるには、正しい換気が必要です。

暮らしと健康に欠かせない換気をいつも効果的に行うための方法についてお伝えします。

 

見えないからこそ大切な空気の質

 

目には見えない空気の汚れ。汚れ具合や含まれている成分が気になりませんか。

空気中の微粒子状の汚染物質は、知らないうちに体内に深く入り込み、呼吸器や循環器の病気を引き起こす恐れがあります。
特にアレルギー疾患の方や子供、高齢者の方は、汚れた空気の中で数時間過ごしただけでも影響を受けやすいので注意が必要です。あくびばかりしている、集中力がなくぼんやりしているなどの様子が見られたら、空気の汚れが進んでいる場合があります。

人が生涯で吸い込む空気のうちの6割は室内空気です。また、人が生涯で摂取する有害物質は空気から吸い込んだものが最も多く、取り込んだ量のおよそ8割が空気からという調査結果があります。
大切なのは、室内の空気の質。

きれいな空気で健康的に暮らすために、日々の生活で気をつけたいポイントがたくさんありますので見ていきましよう。

人が生涯で摂取するもの

お部屋の空気には汚れがたくさん

現在、新築住宅には24時間機械換気が義務付けられています。

24 時間換気とは、窓を開けずに自動的、 強制的に部屋の空気を外気と入れ替えることをいいます。
近年の高気密・ 高断熱の住宅は自然換気だけでは不足し、空気の汚れや臭気をうまく排出できません。
24時間の換気で、新鮮な外気を入れ、室内の汚染物質 を速やかに追い出すことができる訳です。

日常生活では想像以上に汚れが発生しています。
化学物質やウイルス、カビなどの病原菌、人体から発生する二酸化炭素や衣類のホコリなど、原因となるものは無限に漂っています。
このような汚れはニオイの元となり、生活臭となつて残ります。生活臭は換気不足の証拠とみていいでしよう。

また、見落としがちなのが水蒸気です。
4人家族の場合、1日で発生する水蒸気量は10.5 リットルにも及びます。
うち6リットルは洗濯や入浴、炊事で発生しますが、人体からも計4リットルもの 水蒸気が放出されています。
過剰な湿気は結露やカビのもととなリ、家の寿命を縮めることにもなリます。

高気密・高断熱の家は冷暖房の効率に重点を置いているため、言わば家を密閉しているような状態です
空気の入れ替えがしにくいので、24 時間計画的に換気する必要があるのです。

昔の住宅と現在の住宅の気密性と断熱性

 

24時間の換気がとても大切な理由

特に汚れの激しい春の外気を入れた換気はよくないのでは、と心配する方もいます。

しかし24時間換気を止めてしまうと、室内の汚染物質は出られず、空気の質はすぐに悪くなってしまいます。
高気密・高断 熱の家では、外気が隙間から入り込 まないので、外の汚れが侵入するリスクはもとから少なくなっています。
また換気システムの給気口のほとんどに清浄フィルターがついており、花粉やホコリの侵入を防いでいるので、汚染物質の自然流入量は気になるほどでもありません。
給気口と排出口は、効果的に換気が行われるように計画しているので、むやみに止めないようにして下さい。
ただし、台風など雨風が非常に激しい場合に限っては、雨が給気口から入ることがあるので閉じて下さい。

空気清浄機を使っていても換気が必要なのかと聞かれることがありますが、 空気清浄機は室内の小さな浮遊物を取り除くことはできても、二酸化炭素(CO2)や水蒸気を排出できません
空気清浄機やエアコンでは換気の代わりにならないので、24時間換気で新鮮で綺麗な空気が保たれる ようにしましよう。

24時間換気システムには、各個室に換気扇を取り付ける個別換気システムと、天井裏に換気ユニットとダクトを組み入 れ、家全体の換気を管理するセントラル換気システムがあります。
個別換気システムは設置も簡単で安価ですが、セントラル換気システムは換気設備が表に出ないため室内がすっきりとまとまり、騒音の心配もありません。
ゆっくり家全体の空気を入れ替える、最もお勧めのタイプです。

 

換気システム、どれを選ぶ?

機械換気の種類は「第一種換気」 「第二種換気」「第三種換気」の3つに分かれています。

第二種換気は工場などで使われることの多い特殊な換気方法なので、住宅には主に第一種か第三種が使われます。

給気も排気も機械で行うのが第一種、給気は自然に取り込み排だけ機械で行うのが第三種です。
第|種は安定した給気と排気で、換気を確実に行うことができます。熱交換式の換気扇を用いることで、外の空気を室温に近づけて取り込むため、換気による熱損失がありません。高気密・高断熱の家の性能も保たれる、最も望ましい換気方法です。

第三種は設置費や電気代を安く抑えられますが、給気と排気のバランスが崩れやすくなります。第三種換気は排気だけ機械で行うので、室内は常に空気が外に流れている「負圧」の状態となります。給気が足りず、負圧状態が長く続くと、ドアが開きづらかつたり、ヒューヒューと風切り音が鳴るなどの現象が起こります。
また、冬場は給気口から冷たい風が入り、結露が起こりやすいという難点もあります。換気の種類は住まいの構造や間取り、ご希望にもよりますので、計画時の打合せが必要です。

能率の良い換気でいつも綺麗な空気を

どの換気方法でも、換気扇の羽やフィルターが汚れたままでは能力を発揮できません。風量が低下して効率が落ちますので、定期的なお手入れで清潔を保つようにしましょう。

掃除方法についてはその換気設備の説明書を参考にしますが、給気のフィルターは少なくても半年に1度は掃除したいところです。
給気フィルターには水洗いが可能なものと、出来ないものがありますのでよく確かめて掃除してください。
水洗いができないタイプは抗菌佐用のある薬剤が添付されているので、掃除機でホコリを除く程度にとどめ、2年を目安にフィルターを交換します。ルーバーや羽根で洗えるものは、3ヶ月に1度くらいは台所用洗剤で洗うようにしてください。

最近の換気設備はワンタッチで部品の取り外しができ、特に第一種換気扇の場合はフィルターが一つのためお手入れが簡単です。お掃除時期もランプが点灯してお知らせするので便利です。お掃除の方法がよく分からない場合はお問い合わせください。住まいのメンテナンス方法はイベント時のお手入れ教室でもご紹介していますので、是非ご参加ください。

フィルターは定期的なお手入れで清潔を保つようにしましょう

編集後記

学生時代は文科系部活、運動自体にあまり興味もなく、ほとんどの競技のルールも知らず、スポーツとはおよそ縁遠い生活の編集者Y。
それが今年の冬季五輪はテレビにかじりつきという驚きの変わりぶりでした。小心者なのでリアルタイムではとても観戦できませんでしたが、とにかく全てが素晴らしく感動的でしたね。生きているといいものが見れるんだなとしみじみ感じました。選手の皆さんには心からありがとうと言いたいです。この日のために4年間、いやそれ以上の期間、血のにじむような努力と練習を重ねて掴み取った栄光。その強靭な精神力を思うにつけ、自らの不甲斐なさがひしひしと・・・その間私は一体何をしていたんだろう?ここ数年の課題であったダイエットのひとつも出来ず、努力のひとかけらもナシ(爆)何か、一生懸命やったことがあったのか。自分の子供と変わらない位の歳の子達に生き方を教わった気がして、本当に恥ずかしい。言うこともみんな立派だしね。
まあ、オリンピック選手は格別としても、全体的に最近の若者はかなり真面目でしっかりしている。ちゃんと地に足をつけて世の中を見ていると思います。編集者が若い頃、世界のトップレベルで戦えた人がこんなにいたかが記憶になくて。いや、相当ひどかったと思う。
なんたってツッパリスケバン時代、荒れた学校も多くて、暗く閉じた世界だったなぁと。そのうち時代はバブルに突入、浮かれた世の中でなんとなく何もしなくてもこのまま楽しく生きていけそうで、努力というものを知らなかったかも。ハングリー精神が足りないのかな。なんか、一番のダメダメ世代かも。あ、編集者の周りだけですか(笑)と言う訳で本当に反省したので、本気ダイエット開始。せっかくのこの気付き、活かしてみせますとも!(やっぱ不安)

 

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“理想の暮らし”

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