HOME > ADHOUSE式 > コラム > ADハウス通信 2011年6月・7月号「洗濯物を室内干し」


コラム

2011.06.01更新

ADハウス通信 2011年6月・7月号「洗濯物を室内干し」

次第に色濃くなる緑に、力強い自然の息吹を感じます。繰り返される命の再生とその輝きが、いつにも増して尊く見える初夏です。

今ドキ家庭の、洗濯法!

近年、共働き世帯の増加や花粉、防犯対策などで、洗濯物を室内干しにする家庭が増えています。梅雨の季節もやむを得ず室内干しという場合が多くなりますね。

しかし室内干しは、乾きにくさや臭いの心配、場所の確保などの悩みがつきものです。何の工夫もなく部屋に干しただけでは洗濯物は乾かないばかりか、見栄えもよくありません。

そこで、住まいの中に室内干しのための洗濯専用室を設けてみてはいかがでしょうか。専用のスペースがあれば、季節や時間に関係なくいつでも快適な洗濯ができます。実際の洗濯専用室のご紹介とともに、上手な部屋干しのコツなど、現代の暮らしに最適な洗濯法をご提案します。

利用価値大の洗濯専用室

洗濯は洗って乾かすだけではなく、たたむ、仕舞うまで、多くの手間と時間がかかります。洗濯と干す場所が離れると家事動線が長くなり、非効率で疲労の原因になります。この一連の作業を洗濯専用室で集約して行うと家事負担は大幅に軽減され、洗濯ストレスの解消に役立ちます。専用室でなくても浴室乾燥機があればよいと思われるかもしれませんが、浴室乾燥機は入浴との兼ね合いなどで利用する時間に案外制限がかかるものです。次の例では、浴室脱衣室に続いて洗濯機置き場、干し竿、収納棚を設け、洗濯物をまとめて片付けられるように設計しています。

洗濯にはハンガーや洗濯ばさみなど、細かな備品も必要で置き場所に困ることがよくありますが、洗濯専用室なら乱雑になりがちな洗濯小物もまとめて置いておけるのでとても便利。洗濯物や道具が他の部屋にあふれることなく、見た目もすっきりします。4人家族一日分の洗濯量を6kgと想定した場合、3mの物干し竿がひとつあれば十分干すことができます。空間としては脱衣室を少し広くした程度で済むので、特別無理な計画にもなりません。毎日の事を考えると、洗濯専用室はとても利用価値が高いと言えます。

短時間乾燥が全てのカギ

さて、室内干しで洗濯物がきちんと乾くのかが気になりますね。

まず、洗濯物を乾かすために一番重要なことは湿度だということを知っておきましょう。湿度が80%を超えた環境で干した場合は乾燥までに18時間以上かかり、90%を超えるとたとえ屋外であっても24時間かけても乾かないという実験結果があります。

乾燥するまでの時間が長すぎると発生するのがいわゆる部屋干し臭です。
臭いのもとは洗濯で落ち切れなかった汚れに雑菌が繁殖したもので、洗濯物が長時間水分を含んだままだと発生しやすくなります。干して6時間を境に雑菌が増え始め、12時間を経過すると雑菌量は急激に増加しますので、いかに短時間で乾かせるかが決め手になります。

6時間を目安に室内で洗濯物を乾燥させるには、除湿と換気を同時に行う方法が最も効果的です。6kgの洗濯物には約3.5kgの水分が含まれており、干してから3時間までが水分放出のピークとなります。除湿と換気で水分を素早く取り去り、室内から排出させましょう。

乾かすための効率アップ術

暖かい空気はたくさんの水分を含むことができますが、冷たい空気は少しの量の水分しか抱えられないことはご存じだと思います。冬で室内が暖かい場合は乾燥気味になる場合が多いので、除湿をしなくても洗濯物が乾くと思われますが、15℃以下の寒い部屋で干すとすぐに水分が飽和状態になりますので、除湿の心掛けが必要になります。
また梅雨から夏にかけては室内の湿気が多くなるので、洗濯物を干す時は除湿が不可欠になるでしょう。エアコンの除湿があれば利用すると手軽ですが、新たな除湿機の設置を考えているならば、室内干しに特化した除湿機が販売されていますのでこちらもお勧めです。除湿機の代わりに扇風機でも一定の効果がありますが、乾燥時間は除湿機利用時よりも1.5倍ほど長くなります。いずれにしても室内の温湿度は常に把握しておきましょう。状況に応じて湿度のコントロールをすれば、いつでも快適なお洗濯が可能です。

編集後記

前回原発について語ってからもう2カ月。相変わらず事態は終息を迎えませんねぇ・・・

先般の春休み、編集者は悩みながらも結局少しだけ実家に帰省しましたが、新横浜駅に着いてまず暗さにびっくり。節電で照明が半分に減っていて、街中もほぼ消灯状態。最初は暗さにたじろぎましたが、まあすぐ慣れて特に困ることはなかったです。これで十分じゃん!とは思うものの、暗闇のひっそりとした雰囲気に気分が落ち込むのも無理ないですね。「原発は怖いけど、計画停電や節電続きで疲れた。やっぱり原発がないとダメかも」という声を聞きました。確かに毎日こんな状況に身を置いていたら、そんな暗示にかかってしまいそう・・・計画停電も結局、原発推進狙い?実際これだけの大事故が起きながらも、自然エネルギーに転向しようとする動きは全然見えません。

しかし海外は反応が早い!今年のミラノサローネで発表された、楽しい自然エネルギー活用グッズ、移動式蓄電池をご紹介します。キャリー付きでどこにでも持って行ける♪
太陽光で4時間ほど蓄電すると、パソコンを2、3日動かせる位の電力は供給できるそうですよ。ただし重量50㎏、お値段は30万程とか(汗)でもおシャレ~でステキ!ガラガラ引きずって歩く姿を想像すると可笑しいけど、政府の対策なんて待たずにさっさと行動してるってカンジ、カッコイイと思いません?

AD HOUSEが叶える
“理想の暮らし”

MORE