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コラム

2020.12.01更新

『寒さに強い家で無敵の暮らしを叶えよう』エーディーハウス通信2020年冬号

新型コロナウイルスが出現してから約一年が経とうとしている今、流行の第三波が懸念されています。家庭内感染が増える中、感染予防について様々な情報が溢れています。コロナウイルスが猛威を振るう中で初めて迎える本格的な冬、家族が健康で過ごすためにはどのようなことに注意して暮らせばよいでしょうか。つい換気や消毒だけに力を入れてしまいがちですが、他にも注意すべきことについてお伝えします。

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新型コロナウイルスと季節性インフルエンザのどちらが怖い?

毎日の報道で新型コロナウイルス陽性者数が増えていく様子を聞くと、やはり怖いと感じますね。12月26日時点で新型コロナウイルスに感染した人の累計は約21万人、死者は約3千人となっています。対して、毎年発生しているインフルエンザはどうでしょうか。インフルエンザは毎年平均1千万人が感染し、推定死亡者数は1万人と推計されています。死者数は圧倒的にインフルエンザの方が多いのですが、致死率で比べてみると、インフルエンザは約0.1%であるのに対し、新型コロナウイルスは約2%と高く、この点に関しては新型コロナウイルスの方が怖いかもしれません。

ただし、どちらも50歳以上で致死率が急増し、80歳代ではインフルエンザで約3%、新型コロナウイルスは約15%にも達します。年齢が高くなるにつれ持病のある方が増え、心肺機能が低下して合併症を起こしやすくなることが原因とされています。

コロナよりインフルエンザより危険なヒートショックに注意

毎年インフルエンザで亡くなる方は、新型コロナウイルスの2倍強もいるというその数の多さにも驚きますが、更に多くの方が毎年家庭内でのヒートショックで命を落としているという事実をご存じですか。ヒートショックという言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、急激な温度差によって心臓や血管にショック症状が起きる現象のことを言います。暖かい部屋から寒い場所に行くと、温度差で血圧や脈拍が上がって心臓に負担がかかり、心不全や脳梗塞を引き起こす原因になります。このヒートショックで亡くなる方は毎年1万9000人と新型コロナウイルスの4倍以上、インフルエンザの倍近くという、かなり衝撃的な数字であるにもかかわらず、あまり知られていないようです。ヒートショックが起こりやすい一番危険な場所が浴室です。暖かい部屋から寒い脱衣所に移動して裸になり、冷えた浴室で熱いシャワーを浴びるなどして、短時間で血圧を激しく上下させるような動作が続いてしまいます。よくある例が、湯船に浸かっている間に心肺停止してそのまま溺れてしまうという死亡事故です。ヒートショックも高齢になるにつれて心肺機能が弱くなるので、危険度が高まる傾向にありますが、若い方でも多少なりとも心臓や血管に負担をかけていることには間違いありません。浴室のほかにも、トイレや寒い廊下への出入りなどでヒートショックは起こります。お年寄りだけが注意すればいいのではなく、家族全員の健康を守るために、家じゅうをどこも暖かく保ち、温度差がない環境にしなくてはなりません。新型コロナウイルス感染予防の対策も大事ですが、まずはすべての住まいにヒートショックが起こらないような対策を取るのが先ではないでしょうか。家の温熱環境の見直しはすべての健康につながります。

 

冬の時期の窓開けによる換気は他の病気を引き起こす原因に

この冬は特に新型コロナウイルスの影響で、換気がより重要だとニュースなどで繰り返し伝えられると、心配のあまり頻繁に窓を開けたり、すき間程度でもどこか常に窓を開けている、というご家庭も多いようです。夏は多少温度が上がるくらいで我慢できても、冬の季節は窓を開けたままでいる訳にはいきません。単に室温が下がって寒いだけではなく、風の吹き込みにより実際の室温以上に寒く感じるようになります。身体の周りに風が起きると熱が奪われ、風速1mで体感温度は一℃下がります。さらに吸い込む空気が冷たいと身体の内部から冷えてしまい、深部体温が下がるという状態に陥ります。スースーと入り込むすきま風がとても寒く、心底冷えるように感じるのはこのためですね。ヒートショックは温度差により起こりますが、常時寒い室内にいたため低体温症(凍死)で亡くなる方も年間300人ほどいるので、これも軽視すべきではないでしょう。

寒いとどうしても行動が鈍くなり、じっとしている間に知らないうちに低体温症になっていることが多いようです。特に断熱性能が低い、古い一戸建ての寝室が危険です。冬に快適に暮らすためには、室内は辻のような条件であることが必要です。

人の周りには全く風が起きていない状態が条件であることに驚かれると思いますが、安全かつ快適に暮らすためにはとても大切なことです。では換気はどうしたらよいのかについてですが、そもそも断熱性能が高く、確実な換気計画がなされている家については何の心配もいらないのです。暖房の効率がよく、温湿度が安定した状態が続き、換気は何もせずとも計画的に行われています。断熱性能と換気性能の良し悪しは、病気から人を守る能力も左右します。

家族がそろう時間が増えたら住まいの快適化を考えてみよう

終息する気配が見えない新型コロナウイルスの影響で、家族の在宅時間はこれからも増える傾向にあります。光熱費が気になるあまり暖房を節約したり、換気のつもりでむやみに窓を開け家を冷やしてしまうと、ヒートショックや低体温症の危険が例年以上に高まる可能性があります。エネルギーの消費量を抑えつつ、いかに快適で健康に過ごせるかは、すべて住宅の断熱性能にかかっています。また現在の住宅は24時間換気が義務化されていますが、それもただ換気すればよいのではなく、換気による熱損失を防いだ熱交換式の換気システムにすることが大切です。高断熱・高気密の住まいにするためには工事費も多くかかりますが、その後の光熱費削減と、何よりも健康と快適な暮らしが保障されることを考えると、決して高くない投資だと言えるのではないでしょうか。このような状況を踏まえて、環境省は「人々の在宅時間が増える中、家庭での快適な生活を実現し、ヒートショックやコロナウイルスから救える命を救う」ために、「みんなでおうち快適化チャレンジ」という新たなキャンペーンを始めました。エネルギー消費量の影響が大きい断熱リフォームや高効率な設備システムの導入、省エネ家電への買い替えなどを後押しするものです。これからの時代、住まいの快適化と生活の質の向上はますます重要な課題となってくるでしょう。エーディーハウスでは以前より、高気密・高断熱・確実な換気と効率的な暖房方法について高い性能を保つ住宅を実現してきているため、このような想定外の疫病や自然災害が起きても方針変換することなく、これまでと変わらぬ「正しい家づくり」で安心な暮らしをお約束します。今のお住まいで何か不安に感じることがあれば、是非一度ご相談いただきたいと思います。

 

編集後記

ママ友さんが働く職場は、冬は凍えるくらい寒いとのこと。

話によるとその職場は築20年くらいの多分鉄骨造、1階は吹き抜けで駐車場、2階が20畳ほどの事務室で暖房器具は家庭用石油ファンヒーター一個だけ。しかも設定温度は18℃という(驚)そりゃ寒いよ!と編集者Yが言うと、所長さんがとにかく節約家で、省エネの為に暖房は18℃と決めているらしい。おまけに今年はコロナ禍の影響が加わり、常時どこか窓が開いているというオマケつきとか。聞いている方が辛くなる状況だわ。で当の所長さんは山ほど着こんでるそうで(笑)

設定温度が18℃ですきま風入り込みまくりなら実際の室温はかなり下回っているはず。しかも一階が居室じゃなく駐車場なら、床からの冷気もハンパないでしょう。体感温度は室温以上に低いかもしれない。これではいくら暖房しても無駄かと思いますが、せめてもっと暖房温度を上げなくては、病気になりますよ。かわいそうにママ友さんは遠慮して言えないらしい…

そもそもこの設定温度18℃という数字はどこからきたのか、これは編集者にはちょっと、心当たりがある。遠い昔確か小学校中学年の時、省エネキャンペーンが大々的に起こって、学校からシールをもらったんですよね。そこには〇ラえもんが石油を大切に!暖房は18℃に設定してね!とにこやかに訴えていたのを鮮明に覚えている。子供って純粋だから、本当にそうしなきゃと思って母親に頼んで18℃にチャレンジしたんですよ。結果それでは寒すぎて不評を買い、すぐ断念しましたけど(笑)日本の偉い人は国民に無理難題を平気で言うんだなと思った(笑)場当たり的だなあと子供心でも感じて…あの時、同じように設定温度18℃というのを真面目に受け止めて、頭の中に刷り込まれたままの人は結構いるんじゃないかな。

今はそうじゃない、健康のためもっと暖かくしましょうと、政府からまた大キャンペーンをしてほしいところですね。省エネも叶う技術も今はちゃんとあるのですから。

AD HOUSEが叶える
“理想の暮らし”

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