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コラム

2021.12.01更新

『暖かい家で家事ラクに、楽しく暮らそう』エーディーハウス通信2021年冬号

いよいよ冬本番。寒い季節こそ高気密・高断熱住宅がその能力を発揮する時です。省エネで暖かく、健康によくて快適。これらのメリットについてはこれまでもお伝えしてきましたが、実際に住まわれている方からは「生活が変わって楽しくなった」という、暮らしやすさに対するお喜びの声が多く寄せられています。特に家族で過ごす時間が増えた今、高気密・高断熱住宅にしておいて本当に良かったと言われる方も増えています。その理由について考えてみましょう。

高気密・高断熱住宅はお母さんの強い味方

住宅情報誌のアンケートで、高気密・高断熱住宅に暮らすお母さん100人に聞いた「変わったこと、よかったこと」について得られた答えをご紹介します。

第1位の光熱費が下がった、という経済的な利点の他はすべて心身の健康に関する項目が挙げられています。第2位の「家事が楽になった」という答えを始め、第3位以下は家事が楽になったことにより生まれたゆとりを楽しんでいる様子がうかがえます。高気密・高断熱の家でどのように家事が楽になったのでしょうか。

朝から軽快に活動できる家で家事ストレスなし、時間短縮!

高断熱・高気密住宅は一日じゅうどこもが暖かいため、動くことが苦になりません。特に冬の寒い朝は、なかなか布団から出られなかったり、冷え切った台所に立つことを辛く感じたりしますが、高断熱・高気密住宅ではそうした寒さによるストレスがないので起床後でもすぐに行動できるようになった、という声が圧倒的に多く挙がりました。朝の忙しい時間に効率よく動けることが家事の時間短縮になり、家事が楽になった、ストレスが減ったと実感するようです。中には、今までの家は結露がひどく、朝一番で窓ガラスを拭いていたけれど、高気密・高断熱の家にしてからはその手間が全部なくなったと喜ばれている方もいます。家じゅうが均一な温度になると結露が生じないのはもちろんですが、温度差による空気の対流が発生しないので、ホコリの巻き上げを防ぐこともできます。高い場所や窓枠、棚などにホコリが積もらないため、気づいたらお掃除の回数が減っていたと感じた方もいらっしゃいます。暖かい家で得られた思わぬ恩恵に驚かれる方が多いようです。

暖かい家になると広々としたゆたかな暮らしに

家じゅうが暖かいという高気密・高断熱住宅の最大の特徴を生かした、のびのびとしたオープンな間取りを楽しむ方も増えています。解放感があって居心地が良いため、自然に家で過ごすことが多くなったという回答が第4位に入りました。また室内にゆとりが感じられるのは開放的な間取りのお陰だけではなく、高気密高断熱にしたことで余計なモノが減らせたからだと答えた方もいらっしゃいます。例えば、冬用の厚い布団や部屋着などは要らくなったモノの代表格です。家の中が一定の温度で保たれるため、一年通してほぼ同じ布団で済み、その分収納に余裕が出来て更に入れ替えの手間も省けます。また、今まで台所や脱衣室に置いていた補助暖房も必要なくなり、個室のエアコンも不要になります。様々なモノがなくなるだけでも家の中はすっきりと見え、掃除や片付けが簡単になります。高気密・高断熱ではこうした無理や無駄も省けて、また家事の短縮と軽減へと繋がっていきます。

洗濯改革で生活改革!家事時短をとことん突きつめる

高気密・高断熱住宅で劇的に変わった家事の一つに、洗濯が挙げられます。弊社で設計施工するお住まいにも、収納スペースを備えた洗濯室を設けるスタイルが定着してきました。洗面脱衣室を広めにとって、洗濯機、物干し掛け、収納棚を並べて設置し、洗濯から収納までがその場所ですべて完結するようにしています。天候や時間を気にすることなく、洗濯ができるうえ、本当によく乾くと大好評を頂いております。よく聞かれるのは室内干しで本当に乾くのか、臭いがしないのかという点ですが、これは高気密・高断熱で正しい暖房と換気ができているからこそ成りたつものです。特に冬場は室内が乾燥傾向になるので、洗濯物はちょうどいい保湿の材料となります。家族が多いので洗濯物の量も多く、洗濯がこなせないのではとご心配されていた方でも、いつでも洗濯ができて問題なく乾くので困ったことはないと言われています。また、収納スペースがあれば乾いた物から順にすぐ仕舞うことができ、ハンガーに吊るして干したものは畳まずにそのまま収納という形にできるので非常に効率的です。洗濯は地味で単調な家事ですが、一生続きます。この作業の時間短縮と効率化はストレス解消に大きく役立ちます。

高気密・高断熱住宅で不要になりつつあるモノとは

洗濯物は外に干さないから、バルコニーもいらない、という方も増えています。実際、弊社でもベランダやバルコニーを作らない例が多数ございます。洗濯物を干す場所としてのバルコニーは不要なことと、ベランダやバルコニーはどうしても熱橋(ヒートブリッジ)になりやすいので、熱効率を考えるとない方が望ましいためです。またバルコニーやベランダの設置には建築費と維持費がそれなりにかかります。費用的にも温熱環境面でも設置しない方が効果が高く、生活動線も改善することができます。それでも布団くらいはベランダに干したいと言う方もいらっしゃいますが、いつでも気持ちよく乾いている室内ならば布団も湿気が溜まらないので、外に干す必要がありません。人は寝ている間にコップ一杯程度の汗をかくので、当然布団は相当の水分を含んでしまいますが、仕舞う前にしばらく掛布団を上げて水分を飛ばすようにするだけで充分です。日光を当てると布団のカビやダニの退治ができるという考えがいまだに浸透していますが、日光に含まれる紫外線に殺菌効果はあまりありません。カビやダニを防ぐにはまず水分をなくすことが大切なので、外干しでなくとも乾燥できればよいのです。また長時間の日射は布地が痛む原因にもなり、花粉や黄砂が付着する心配もあります。ベランダやバルコニーを作るよりも、高気密・高断熱化を徹底した方が、様々な面で効率的です。

家事と育児が楽になる本当に幸せな暮らしを叶えよう

室温が常に一定になってから、特にお子さんが病気をしなくなったという声も聞かれます。子育て中の全ての人にとって、子供の病気は心労のもと。病気の心配に加えて仕事や生活の段取りを変更しなければならず、手一杯という状況になりがちです。風邪をひかないように厚着をさせたり、寝ている間に布団を掛け直したりなど、子供の体調管理は思った以上に神経を使うものですが、暖かい家ではこのような心配事に労力を費やすことがなくなり、育児が楽になった、と感じる方が多いようです。また、オープンな間取りで子供が元気にのびのびと過ごせ、コミュニケーションも十分に取れることから、大らかな気持ちで接するようになったという感想もありました。子育ての様々な負担の軽減にも、高気密・高断熱住宅は大きく貢献できます。暮らしをもっとラクに、楽しくするために、住まいにもっと期待してもいいのではないでしょうか。

編集後記

世界の人々の暮らしを紹介する番組で、ドイツの特集をしておりました。小さな子供が2人いるごく一般的な家庭の一日のご様子だったのですが、まあおうちの中のお綺麗なこと。保育園通いの子供が2人で両親共働きともなれば、毎日ドタバタで散らかり放題になりそうなものですが、どこも整然と片付いているばかりか生活にゆとりさえ感じる…さすがドイツ、さぞ合理的な暮らしなのかと思って見ていましたが、食事風景に驚いた。朝は牛乳にシリアル、果物。昼は大人は外食、子供は給食。夜はパンとハムとチーズ、ワイン、子供に至ってはマッシュポテトにりんごソースをかけたものだけ。えっ、それだけ?それだけ?!それもほぼ毎日同じだそうで、ドイツでは普通らしいです。それで飽きないのか、栄養面は大丈夫なのかとツッコミどころ満載でしたが、ドイツのパンはライ麦が主流でミネラルが豊富だし、ハムもチーズも種類が多いから飽きない。それに夜の食事が軽いのは、胃腸に負担をかけないため、とのこと。なるほどお国によってこうも違うものか…しかし、これなら部屋も台所も常にピカピカなのは当然よね(笑)ほぼ作らなくていいんだもの!編集者Yもね、料理は好きな方ですけど、三食の食事を作り、食べさせて片付ける、これ以上の重労働はないと感じている訳ですよ。献立を考えて食料調達する時間まで含めると、ご飯のために毎日どれだけ膨大なエネルギーを費やすことか。ちなみにドイツの方々は食事に時間をかけない分、お掃除に力を入れるようですが、その掃除すら外注することが多いとか。とにかく家事ストレスなく、家族全員が気持ちよく過ごすことが一番なんですね。日本人はつい、辛くてもやらなきゃ、ちゃんとしなくては、と考えがち。もっと肩の力を抜いて、こんなシンプルな生活を見習うのもいいなと感じました。でも夕飯はやっぱり、もう少しバリエーションが欲しい(笑)時にはお惣菜でも出前でも、みんなで楽しく食べられればいいのよね。これは手抜きじゃないよ!

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“理想の暮らし”

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