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一級建築士 匠の視点 ブログ

2020.10.06更新

たつの市平屋の家10/18まで見学できます。

たつの市の平屋の家の見学10/18までできますので、HPより申し込みしてください。

詳しくは、現地で見ていただきたいところですが、あまり意識していないところを設計者的に解説を加えます。

①平屋が建つには、どのくらいの土地面積が必要かというところです。

快適に生活できる大きさ28坪を考えると。車2台を駐車でき、ほんの少しの庭という条件ですと、今回のたつの市の平屋の家のように54坪くらい最低といえます。土地の形状によるところも大きいので推奨は60坪くらいからがベスト。もちろん建物が小さければ50坪でも可能でしょう。

②外壁スリット

しらすそとん壁のグレー色と濃い色の組み合わせでシックな外観です。西側の外壁妻面が道路側になるところで、唯一アクセントでスリットを設けて外壁を分断させてさらにスマートに見せています。その最下部には地窓を設けて、内部から飾り床となる印象的な空間です。

③L字形建物の中央エントランス  グレーのそとん壁と黒い板張りの境目となる真ん中部分に玄関があるので、見た目も違和感がありません。自然に玄関に導かれるような感じを意識しています。玄関扉には無彩色でなく外木の温かい明るい木目色を使い、優しく家族を迎えるような感じに仕上げております。板は無垢のアピトンを使っております。

 

④最低天井高2.6m 高い部分4.2mですので、2F建ての家ではありえない、高さのメリットがあります。ですので、写真では表現できていませんが、空間に身をおいたとき、ゆとりがまるで違います。平屋最大のメリットともいえます。

⑤玄関-クロークのとり方は見どころです。

入り口を広くし上り口を狭くして隣のクロークとスペースを取り合いにして、東西に狭い敷地に使いやすい間取りにするため克服させています。ポスト口はオープンな外からは見えない位置にしています。

⑥トップライトを囲む周囲 天窓を中心に洗面、トイレ、ホールと3箇所に光を供給しています。その高さは4m。中間期(窓開け季節)の天井付近に貯まる熱を排出することで各部屋の温度が上がらない工夫です。

⑦R壁  Rとは丸くしているという意味ですが、玄関から右へ曲がっていくとLDKエリアですが、玄関ホール壁右にアールR壁をつけることで、自然に右側が楽しい行きたいと意識するように仕向けております。その頂部には丸いライトがありますので、より印象が強く何も考えずに右側へ導かれます。間違っても左へ意識いかないでしょう。ちなみに左側はすべて個室のプライベートエリアとなっており、ゾーン分けで、より安心感が得られます。

⑧個室の3m天井  単純に広さよりこれがほしい。と思います。頭上を気にしない生活は、きっと将来の人生に影響を及ぼすでしょう。

 

 

 

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