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一級建築士 匠の視点 ブログ

2020.04.12更新

伝統建築の空間力の強さ

伝統建築は構造そのものが美である

 

先日のCLT視察の途中、の食事処。

薄暗い蔵のような建物、2階へあがると、圧巻でした。

階高の高い1Fから階段をあがっていき、少しかがんでくぐるイメージまで低い位置で掛けられた丸太梁。中央の4間スパンの桁の上にいくつもの重なりの太鼓梁、すべて曲線であるので空間が緊張感がなく柔らかで力強さも感じる。室内の暗さと色調の濃さが相まって落ち着く空間であった。この暗さは住宅においても、2Fはこうであってもよいのではないか、やってみたい。

中央の桁も梁成が600はあって、スパンは軽く8mほど、尺二寸もの柱で受けている。我々現在やっている4寸幅規格での木造建築でこのような大スパンは存在せず、昔の大工がつくった伝統建築の雄大さを感じずにはいられなかった。

中二階は、天井の低い座の空間で喫茶、これまた良かった。珈琲も突出した美味さで満足でした。

副交感神経が働いてしまうこのような空間を体感することは、自然と免疫があがりそうで、新型コロナ対策ともよいのではないでしょうか。

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