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一級建築士 匠の視点 ブログ

2021.09.08更新

納屋を改造しスタジオへ完成間際

たつの市の農業用納屋をスタジオにリノベーション、もうすぐ完成です。ビフォーアフターがかなりはっきりしています。設計力が問われる計画です。

外からの見た目は、少し背の高い納屋で地面から2メートルの高さに2階があり頭をぶつけそうなほど低い位置に梁がかかっていました。

スタジオ的に使うには、この低い梁をどうにか撤去しないといけません。構造を周到に検討し、梁をとり新しくトラスを形成することで横方向の強度を確保しました。

こちらがアフターで、梁をとり、ナナメに梁をかけて小屋の太鼓梁を一体化したトラスを形成させました。ここまでやるには、解体前の詳細な調査と構造検討が必要でした。そうでないとただの絵プランになってしまいます。小さいながらキッチンもついてます。

上部に白い配線がみえています。昔ながらの碍子を使った配線で小屋をアンティークに復活させてみました。床は昔の梁柱になじむようにアンティークぽいオーク材を張りました。

 

ななめは、昔の筋違をそのまま利用です。ご希望は和小屋ではなく、欧風アンティークのような雰囲気にということで、それなりの設えを工夫しました。

外壁は茶色のトタンを剥がし、鋸目のレッドウッドにグレー系の塗料でしあげています。かなりいい色にあがっています。好みです。

 

玄関ドアは、まだ塗装しておりませんが、今でも相性のよい米杉材です。ステンドガラスが入ります。

 

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