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コラム

2012.02.01更新

ADハウス通信 2012年2・3月号「ホントはどうなの?LED(3)」

冷たい北風が吹く中にも、大地には新たな生命が芽吹き、春を告げる花が咲き始めています。花と共に笑顔も咲き誇る、そんな春にしたいですね。

ホントはどうなの?LED(3)

これまで2回に渡りLED電球の機能面を中心にお伝えしてきました。

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さて、照明とはただ単に安く明るくできればよいものではありません。

特に家庭には、心理に大きく影響するあかりの「質」に配慮することが必要です。あかりの質を知るものとして「演色性」と「色温度」という2つの指標があります。専門的な言葉になりますが、LED電球を選ぶ時にはこの「演色性」と「色温度」を確かめることも大切だということを是非知っておいて下さい。

快適さを左右する「演色性」

「演色性」とは照明による物の色の見え方を数値で評価したものです。照明が物を照らした時、自然光が当たった時と比べてどれくらい色が再現できているかを示します。太陽の光を100としてRaという単位で表し、この数値に近い照明は「演色性がよく」自然な色に見え、数値が低い照明は「演色性が悪く」太陽光の下で見える色とかけ離れた色の見え方をしているということになります。
太陽が放つ自然の光は、目には見えませんが紫から赤までの、ちょうど虹色で表される波長の色が合成して出来ています。白熱灯の光は太陽光と同じようにバランスよく各色含まれているため、演色性の評価が高くRa100となります。蛍光灯のRaは60から80位がほとんどです。

よく、蛍光灯の下では肌色がくすんで食べ物も美味しそうに見えないと言われますが、これは演色性が悪いことが原因です。
演色性が極端に悪い例にトンネルの照明があります。トンネルでよく使われるナトリウムランプのRaは20しかないので、色の判別すら難しい理由がお分かりになると思います。
ではLED電球の演色性はと言うと、残念ながら高いものでもRa85で、多くは80以下です。

LED電球は、青色LEDを基に、赤や青、黄色の蛍光体を加えて構成されています。狭い範囲の波長の光しか含んでいないのでどうしても光の色バランスが悪く、それが演色性の妨げになっています。各メーカーではLEDチップの混色の工夫や、外側カバーで色補正するなど努力しているようですが、白熱灯のような演色性に近づくことはまだ難しいと言われています。

住まいには自然に見える照明であることがとても大切です。人は自然の光の下で見た色が本当であると認識し、記憶として脳に残しています。その記憶とずれが生じた物の色を見続けると、こんな色ではないはずだという違和感で精神的な疲労が生じます。また、正しい色が見たいという欲求でより明るさを求めてしまい、必要以上の照明をつけてもまだ満足できないというストレスに陥ります。演色性の悪い照明があちこちでギラギラと輝く部屋が快適なものではないことは想像できると思います。
LED電球のRa数値は非公開のメーカーも多いのですが、購入するならカタログ等で出来る限り調べておきましょう。家庭では最低でもRa80以上のもの、レストランや物販ではRa90以上が目安となります。

平均演出評価数(Ra)の比較

珍しく?商品パッケージにきちんと演色性Raの数値が表示されている商品の例(ケンコー・トキナー社)
演色性のよいLED電球はやはり価格が高めだが、満足感のある空間作りのためには不可欠。

雰囲気を作る「色温度」

もうひとつ、「色温度」という光自体の色合いを示すものがあります。

単位はK(ケルビン)で表し、青味の強い光はK値が高く、赤色のある色はK値が低くなります。色温度は人の行動や感情に大きな影響を与えます。
蛍光灯のような白っぽくKの高い光からは涼しさや活動的な印象を受け、白熱灯のようなKが低い黄色の光には穏やさや暖かさを感じ取り、やがてその光の色の雰囲気通りに行動するようになります。

光の色はお好みによりますが、やはり家庭には安らいだ印象を得られる電球色を選んだほうがよいでしょう。一つの部屋に色温度の異なる照明を混在させないことも大切です。

雰囲気を作る「色温度」

およそ5000Kを越えると脳が覚醒するようになる。人の行動が活発で積極的になるため、多く集客し購買意欲を高めたい量販店やファストフード店ではKの高い照明が戦力的、効果的に用いられる。家庭では心身を休められる落ち着いた雰囲気を大切にしたいので、Kの低い温かみのある照明を選びたい。
LED電球には「電球色」「昼光色」と書かれたものがありますが、実際のK値が不明確なものが多いので注意が必要です。また、同じKをもつLED電球でもメーカーごとに微妙に色に差があるので、LED電球導入時はメーカーを統一しておくのが無難です。

まだ発展途中と言えるLED照明を住まいに上手に取り入れるのは難しいことではありますが、価格や省エネ性だけでは選べないことはお分かり頂けたと思います。

次回は住まいの照明を根本から見つめ直すあかり特別編です。

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編集後記

あ~スペイン、懐かしいなあ。バルセロナ、遠い昔卒業旅行に行ったんです。なぜスペインだったのかと言うと、大学卒業の時がバルセロナオリンピック開催の年だったから(あっ歳がバレる)季節もちょうど今頃、いちおう建築系の学生らしく?スペインの建築家ガウディの作品や、磯崎新氏が設計したオリンピックスタジアムの見学に行って、美術館も、もちろん買い物も!その時はカカオサンパカ知らなかったけど・・・航空券とホテルだけ確保して女3人の珍道中、言葉なんて全然通じなくても楽しかったな。

海外に行ってみると色んなことがよく分かるものです。まず日本がいかに安全か。だって、止まっている車に近づくな、爆発テロの危険があるからなんて注意されること、やはり日本では考えられませんよね?
でも多民族国家では有り得ること。世界の広さというものに気付かされる訳です。食事にしても驚きの連続、チョコソースづけドーナツと激甘コーヒーの朝食に、さすがの甘党編集者でも絶句したり(笑)そこで和食のバランスの良さを考えたりして(でもドーナツ美味しかった)お昼のシエスタに一斉に閉まってしまう街の様子とか、ひとつひとつが目新しくて、発見が楽しいじゃないですか。

最近の若者は内的志向で、海外旅行にあまり興味がないんですって?なんてもったいない!オバサンは時間が許すなら明日にでも旅立ちたいのに(ただの現実逃避?)特に学生さん、束縛のない自由な時なんて人生そんなにないんだから体力もある今のうちにどんどん旅立ちなさい。我が子たちも将来そうあって欲しいと思っています。お金は・・・出世払いという事で「貸して」あげる♪

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