2017.12.04更新
赤穂市I様邸リノベーション工事の現場にて、スウェーデン製の全熱型熱交換換気システムの打合せをしました。 今回採用したガデリウスの熱交換システムは、天井埋め込み型のエアコンを接続するタイプです。 熱交換換気をしながら、エアコンによる冷暖房の空気を換気ダクトを通して各部屋に送ります。 このシステムの利点として、壁掛け等のエアコンによる温度ムラを軽減できる点と不快に感じる気流を生まない点にあります。 家全体を1台、あるいは2台のエアコンで冷暖房すると、エアコンから遠い部屋には温度ムラができます。 ガデリウスのシステムでは、各部屋に通る給気のためのダクトにエアコンを接続しているため、エアコンの温度がそのまま各部屋に送られます。 ですので、エアコン1台で各部屋同じ温度にすることが可能になります。
また、壁掛けエアコン自身からの気流により、快適さが落ちるということもあります。 国際標準化機構における室内の快適条件『ISO7730』 寒さを感じない室内条件6か条のなかに、平均気流速度は0.15m/s以下というものがあります。 15cm/秒以上の空気の動きを感じると人は不快に感じる(暖房時)という意味です。 エアコンの吹き出し口からの風量というのは意外と強く、遠い部屋まで空気を送ろうとする分、強い気流となってしまいます。 今回のシステムでは、エアコンの直接の気流は部屋内には存在しません。給気口から出てくるゆっくりとした空気なので、 不快な気流を感じることはありません。
写真が、天井裏に通るダクトですが、断熱材を巻いているため、かなり太いダクトとなっています。 太さ20cmものダクトが各部屋に空気を送り込むために通るので、現地にてどこを通すのが理想的かを確認する必要があるのです。
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