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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.07.09更新

1軒の家を掘りさげてみよう。④回遊プランはいい家にしかならない。

前回につづき回遊ルート左半分について解説してみます。

キッチンの奥の白い戸。TV画面の右側はパントリー、回遊ルートはTV左へ進むと洗面・洗濯室となっております。
この物件は、戸のデザインはすっきり壁と同化です。

 

 

こちらが洗濯室です。
上のL字のパイプは、スチール焼付塗装のランドリーパイプ。下がミーレ洗濯乾燥機。国産洗濯機と比較にならない、との感想をいただいております。
こちらは、超おすすめということで、設計部千葉により、1つのコラムにしています。7/18くらいにコラム欄にUPします。
この機器がいいのは、水平垂直まっすぐなので、家具化しやすい。斜めドラムとかは納まりが悪くダメですね。欧州の家電は昔からビルトインを意識し、他社製品への取り替えも楽にできるようによく考えられているなと感心します。
円安が進んでいるので、早く注文すべし。

逆方向は、洗濯カウンター続きの洗面カウンターがつながっております。あわせると3.2m。長いのはとてもいい。
洗面はTOTOの既製品。

 

戸の奥は、浴室となっています。腰壁の向こうはシャワーブース。
グリーンの床は十和田石。壁はヒバ。全館空調範囲。

注目は十和田石、当初の計画から十和田石なしでは成立しないと決め込んでいる。
十和田石は他の石とことなり、水はけが抜群、まるでスポンジのように水を吸収し、水を撒いても10分後には靴下で通れるイメージがあるほど素晴らしい性能。これを利用して、ほぼいつも浴室を通過ルートとして利用できる。

ヒバ壁については、過去に幾度も性能をあげております。ヒバ以外に浴室は考えれない。

 

 

 

浴室の先の黒っぽい扉は、トイレ。
トイレは、来客の際の洗面としても使用できるように、手洗いは大き目にしています。

 

トイレからさらに進むと、正面壁の右側がクロークへの入り口となっています。

この写真は、クロークを玄関から利用する際の扉を開けたところです。扉裏には鏡が貼ってあります。
また、蓄電池置場、配電盤もここに設置した裏方となっています。

 

 

戸を閉めるとこんな、玄関からみるとこんな感じ。奥の棚はスクリーンを下すと見えなくなります。
戸は真っ白ですので、靴先がぶつかると汚れやすいため、下を玄関框と同じ高さ分上げております。狭い空間ではこういった工夫があると生活しやすい。
横の縦格子は、仏間和室となっており、玄関から直入りできます。

 

右のドアから左回りで一周してくると元の玄関にでます。

 

 

 

どうでしたか。敷地が限られていても、回遊できる方法。浴室通過がポイントとなっております。浴室を通過することで無駄な廊下を作らなくても回遊ができます。それによって面積が食われることがなくなるので、ほしい中庭を最大限大きくすることにも成功しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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