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一級建築士 匠の視点 ブログ

2023.10.05更新

米ぬかをつかって、木の浴槽からの漏水をとめる技術

築10年で在来浴室のメンテナンスを依頼を受けていってまいりました。

 

2世帯住宅の親世帯の浴室、数年使っていない期間があったため

槇の浴槽の底面がすいてきて、木材の継ぎ目から漏水している様子です。

その補修方法として、米ぬかをつかって、漏水をとめる技術を今回のメンテナンスで行っております。

浴槽は、樽と同じで液体が溜まっていれば、木が膨張するため、液体が漏れることはない。この理屈です。その状態にするにあたって、乾燥したスキマがある状態で処理をしていきます。

浴槽に水を貯め、米ぬかを2升ほど投入し、米ぬか水をつくり、ヌカが木材の継ぎ目に入り込むことで、水分が抜けても米ぬかが漏水をカバーするという理屈でしょうか。米ぬか自体も水で膨張するので、継ぎ目が事実上なくなるということだと思います。

 

 

米ヌカが、酵素泡風呂のように見えて、そのまま入ったら、ツルツルの肌になりそうな感じで、そのままお風呂に入れば一石二鳥ですが。そう考えると米ぬかの原料のお米も無農薬米なら、たびたび米ぬか風呂も良いですね。と思いました。

2年くらいは使っていないということですが、天井壁の板はカビもまったくなく綺麗で、想定通りでした。床と腰壁は御影石ですが、こちらも床暖房していることもあり全く清潔で、問題なし。

 

浴槽も綺麗で、癒やし感が素晴らしい、うらやましいお風呂でした。

 

槇の浴槽は、追い炊きも設置してあるので、まったくユニットバスのプラスチック浴槽と機能はかわりません。肌触りと木の匂いがやすらぎます。

 

お客様とメンテナンスの石谷と会話しながらのメンテナンスでした。高気密高断熱住宅での、この板張りタイプの浴室は25年前から、結構施工していたんです。

やはりユニットバスと比べると毎日の癒やしが、香りが、断然良いですね。

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