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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.01.21更新

毎年考える、どのような家が求められる?

どんな家がよいのだろう。年末年始はいつも考えるのですが。

一般的で考えると、ありきたりな思考が根付いてしまってる感があり、もうすでに退屈に感じてしまう。
高断熱、高耐震、自然素材と普通にあがってくる。今の住宅はこれらの性能追求は、当たり前のことになっている。しいていえば、断熱強化はもっとこだわっていいと思っている。

しかしながら、もっと違う肌感覚を大事にしたものにしていきたい。
私の考える家において、こんなものにしたい。というか共感できる方がいれば実現していきたい。

家族のあり方が、昔と違っている。すでに夫婦+子供2人といった標準は崩れている。
子育ての家は、わずか15-20年のことであり。地方では、都市部の違い。土地の価値が低いため、一生建てた家に、子育て後40年50年と住むものである。ずっと会社勤めが暮らしの中心ではなくなる。
キッチン設計に力をいれているのは、時間をかけて、手間暇かけて、もっと食にこだわり、長時間楽しんでもらえるようにという願いでもある。

キッチン以外で、考えてみたいと思うものを列記すると。

・質実剛健である。 無駄がなく構築的である。
・優雅である。 美しいを感じる。
・タイムレスである。 わずか数年の流行りでない。応じた素材も大事。
・伝統をさらに深める。 自然調和とウッドの使いかた、光の入れ方や、伝統色を使う。

これらを、感じるために今考えていることは、
例えば床、は固いフローリングばかりでなく。公の場から離れて私的な部屋に行くにしたがって柔らかく素材を変化させていく。2F建では、階段から少しラフにして、木であっても柔らかくしていく。2Fは畳床、ウールカーペット、コルク、和紙床なども提案したい。

伝統を感じるエッセンスを抽出して、建具の作り方デザイン。配色と光沢は大事にしたい。
主に日本の伝統色をうまくアクセントなどで取り入れる。形状はすべて伝統的でなくて良い。
濃紺、朱、橙、藤、勿忘草、葡萄などをうまく取り入れベースの灰や淡い砂色、生成色とあわせる。
端部には手仕事感を残す。機械感よりアナログを感じる。
工芸品的なもの、アンティークなども似合うもの。

色調は、写真(どこからか頂いたもの)のような色調。

こういう空間に住むと、もっと伝統的でアナログな暮らしを楽しみたくもなるかなと思う。というか生活自体が楽しい。安全な食をし、自然を感じる、取り入れる。今後社会が均一になるにつれて、余計にアナログ的なものが個性となる予感である。

余談ですが、お正月に杵臼でお餅をいただいたが本当にいつまでも柔らかく美味しい。
そういえば、いつでもお餅つきができるいった、粋な暮らしができる、お茶室を増築した家とてもいいですね。これからの家とはこうありたいと思ったりする。

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