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2024.04.01更新

木造でコストをかけずに大空間をつくる工夫

木造でコストをかけずに大空間をつくる工夫を過去を振り返ります。

以下4項目についてお話します。

1.木造住宅のコストと戦い。

2.高断熱住宅は大空間にしたい。

3.大空間を構成する構造材スパンはコスト高になる

4.過去から実践してきた工夫を紹介する。

1. 木造住宅のコストと戦い

近年の木造住宅の高コストを抑えるためには、素材選びに細心の注意を払う必要があります。そうでなければ建材高について予算が追いつかなくて、素材はチープ化していく傾向にある。
プランにおいても、高コスト原因にもなる、構造特注材を避けるため大スパンをつくらないようにする。

 

2. 高断熱住宅は大空間にしたい

ADHOUSEでは、設立97年から高断熱を標準化してきた。当時は前例がほぼない中で自信を持って24時間冷暖房を推奨してきた。そのおかげで冷暖房のための小割の空間はなるべくなくして、大空間や吹き抜けを多様してきた経緯がある。スパンも4m超えくらいは普通で、はスパン5m6m超えも珍しくない。平屋においては7m超えも存在する。コストを無視はできないが大スパンの魅力は捨てがたい。

3. 大空間を構成する構造材スパンはコスト高になる

大きなスパンを持つ構造材は、その上の荷重を支えるために大きな断面が必要になりますが、コストを考慮すると、42cmの梁高さを超える集成材や30cmを超える無垢材は特注となり価格が高騰します。コストのために4m未満のスパンに抑えるのは経済的だが、空間的魅力もほしい。

4. 過去から実践してきた、工夫を紹介する

過去の実例から学ぶことは多く、限られた材料で構造的に強く、かつコストを抑えた大スパンの空間を実現するための工夫は、現代の設計者にとっても有益な学びです。隠された梁や露出した梁の使用など、素材の使い方に工夫を凝らすことで、コストを抑えつつ、機能的で美しい空間を創出することが可能です。

いくつか写真で紹介してみます。解説は次回に行います。

スパン7m超え、天井高は2.7m

 

 

大屋根大空間を古材を構造材に使った例

7.3mスパンの太鼓梁

 

 

水平合成をとる、骨太トラス

 

深い屋根の荷重を法杖で飛ばした例

 

骨太トラスで屋根を支える

次回は、簡単に解説を行います。

 

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