HOME > 社長ブログ > 放射冷却の時期
一級建築士 匠の視点 ブログ

2019.11.09更新

放射冷却の時期

放射冷却と断熱

11月に入り、晴天がつづきます。晴れているということは、空を見ると雲がなくて、宇宙からみると、地表面が見えている状態です。

朝、車に露がつき始めてきました。晴れた朝は、写真のように屋外駐車では必ず露がつきます。放射冷却によるものです。

放射冷却とは

温かい物体から、温度の低い宇宙にむかって必ず赤外線がでており、車の温度は外気温15度くらいはありますが、宇宙空間は-270度ですので、どんどん熱が逃げていきます。やがて大気の露天を下回るほどボディが冷えて結露しているのです。

雲がある朝は、赤外線が雲に遮れられるために、車には露はつきません。放射冷却が起こらないため、同じ大気の温度であっても、温かい朝に感じます。

私達の住宅、も同じです。

冬になると、直接の部屋の空気温度が24度でも、16度以下の冷えてる床壁があると、体の表面温30度が冷たい床壁天井に向かって、体から赤外線を放出しつづけるためにどんどん体は寒くなる。

屋根のあるガレージは宇宙が見えませんので放射冷却がおきません。同じように人間は服をきてると放射は抑えれていますが、露出している手や顔などは冷たいままです。

冬の心地よい空間とは、空気温度をあげず気流を起こさずに、床壁天井の表面温度を上げることです。これが一般的な壁掛けエアコンだと難しいので、輻射式の暖房である、床暖房やパネルヒーターといったものに頼る他ありません。心地よいこれらの暖房器具を使うにあたっては、断熱がすごく良くないと光熱費がかかってしまいます。なのでしっかりした窓と断熱を施しておく必要があるのです。

最近の投稿

月別一覧

Copyright© AD HOUSE CO.,LTD.

AD HOUSEが叶える
“理想の暮らし”

MORE