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2019.08.21更新

美術館の端正な美しさ

目地を極めた美しい建築

お盆休みを利用して豊田市美術館を訪れました。当日は、クリムト展が開催されており駐車場も臨時が出るほどでした。話題の愛知トリエンナーレの会場にもなっていたということで、なるほど人が多い訳だ。

モダン建築は見に行かないのですが、谷口氏のこの美術館だけ興味があり、かねてから訪れたいと思っておりました。谷口吉生といえば、有名なmomaニューヨーク近代美術館、こちらもいずれは行ってみたい。

愛知トリエンナーレは興味がないので、入場しませんでしたが、臨時駐車場が昔の学校の校庭で、途中経路に、廃プールの床を立てたアートがありました。最初プールの床だと気が付かず汚い壁があると通りすぎそうになり、そのうちこれがアートだと気付かされた次第です。

テキスト
愛知トリエンナーレ
廃プールの床を垂直に立てたアート
どうやって立ててるか裏側が気になり裏をみてきました
さてここからは、美術館
まず、本当に緻密な図面を徹底的に具現化したという印象。水平と垂直、すべてのラインが通っていて見てて気持ちがいいというか、ここまでやるかという感じ。ただすごい。
石が美しい、印象的な壁のグリーンのスレートが美しい。しかも1つのピースが大きい。
床も内外、石貼りで爽快。屋外床に注目すると、ピシッと水平、水勾配がないことに気が付きます。雨後でまだ水がたまった箇所があったのでわかりました。これはなかなかない。広大なエリアがすべて水平地盤見たことないです。
なるほどその工夫が、なんと目地がなく、隙間から水が下に落ちる仕掛けでした。だからグレーチングも排水溝もなんもない。デッキと同じです。メンテ手入れは気になるところですが、AD HOUSEでもタイルデッキに登場させようと思います。
テキスト
屋上と思えないランドスケープの池に映える建築
近づくと、すべての目地が通っています。
テキスト
ところどころ水たまりが、ありますが、雨は石の隙間から下へ落ちています。床に勾配がないのは美しい。
テキスト
目地がない。水溜リに映る青空
テキスト
異素材もこの通りきれいに目地が通っております。
この床目地を追っていくと壁の目地にもきれいに繋がっているとい美しさでした。
まだまだ写真はありますが、一部に特化した内容でとめておきます。窓のラインや、手すり、内部も別棟の茶室も素晴らしい。術そのものより建物だけでも見る価値ありでした。

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