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2023.03.24更新
AD HOUSEが白洲そとん壁を使う理由
目次
AD HOUSEが白洲そとん壁を使う理由
まず,弊社の建物の4分の3以上の物件は、白洲そとん壁を使用しています。
白洲そとん壁が標準仕様になっております。
理由としては、飽きの来ない表情と同色でも自然光の光の加減等で見え方,表情が変わり同じ外壁にならないこと。
さらには、機能面でもとても優れているので約20年前より使用しています。
そもそも”白洲そとん壁”って何??
引用:高千穂シラス
鹿児島県から宮崎県南部にかけて、最大150mもの厚さでシラスが重なったシラス台地があります。サラサラした粉状で水持ちが悪いため水田には向かず、豪雨の際には土砂崩れを引き起こすなどで、地元では厄介ものとされてきたようです。
シラスは、”特殊な土”でマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない『原始的な土』とも言われています。
また、マグマの超高温で焼成された高純度無機質セラミック物質であることから『マグマセラミック』とも呼びます。
シラスの特徴
100%自然素材でありながら、独自のメカニズムによって実現した防水性と透湿性の両立。
また、マグマセラミックならではの耐久性の高さ。
白洲そとん壁のカラーラインナップ・施工例
AD HOUSEでは、20年以上採用し続けている”スーパー白洲そとん壁W”
施工事例を踏まえながら紹介させていただきます。
引用:高千穂シラス
W-121 スチロゴテ仕上げ
W-122 スチロゴテ仕上げ
W-124 スチロゴテ仕上げ
W-125 スチロゴテ仕上げ
W-126 スチロゴテ仕上げ
W-129 スチロゴテ仕上げ
W-130 スチロゴテ仕上げ
W-131 スチロゴテ仕上げ
W-132 スチロゴテ仕上げ
W-133 スチロゴテ仕上げ
AD 特注色 スチロゴテ仕上げ
白洲そとん壁を使用するメリットは?
防水性+透湿性
一切の化学樹脂を使用していない100%自然素材で形成されています。
下塗り材と上塗り材の2層構造で完全に水を通さない。
それでありながらも透湿性には優れており、結露やカビなどからも守ってくれます。
防水
白洲そとん壁は、下塗り材と上塗り材の2層構造になっており、
下塗り材は、超微細なシラス粒子で構成されているため、水蒸気の細かな粒子を通しながら、雨水の大きな粒子は通さない。
ラス下の透湿防水シートだけで、仕上げ表面の防水処理は不要です。
気になるのは、浸み込んだ雨水はどこへ???
白洲そとん壁の防水のメカニズム
白洲そとん壁に浸み込んだ雨水は、隙間が細かい下塗り材にはほとんど浸み込むことなく、重力によって下方向に引っ張られながら、隙間が大きく抵抗力が少ない上塗り材の表面へと流れていきます。
この現象を『くの字流動現象』といいます。
軽量モルタルの場合は、浸み込んだ水が分散し、建物内部に浸透してしまいます。
引用:高千穂シラス
透湿
多孔質なシラスは、透湿性に極めて優れています。
表面の防水塗装が要らないため、壁内部の湿気が壁表面から放出され、建物を湿気による結露やカビの被害から守ります。
デザイン性
白洲そとん壁は、左官屋さんの手作業によって仕上げる”左官仕上げ”の施工方法。
他では出せない自然な質感と継ぎ目のない統一感のある外壁になります。
また、手作業ならではの風合いや全く同じ仕上がりの壁はないなど、人工物には決して表現できない雰囲気を表現でき、楽しめます。
基本的にはメンテンナンスフリー
特徴でも紹介したように、シラスは、マグマの超高温で焼成された高純度無機質セラミック物質であることから、『マグマセラミック物質』と呼ばれ、無機質の天然セラミック。
そのため、紫外線や雨風による褐色・劣化がおきにくく、汚れも付きにくい。また防水性能も劣化しにくいため、維持管理費用と手間を大きく軽減してくれる。
断熱・保温効果
白洲そとん壁の熱伝導率はモルタル壁の約6分に1。
多孔質のシラス粒子内部に空気を取り込み、断熱層を形成するため、外気の温度を建物内部に伝えにくい。遮音性にも優れている。
白洲そとん壁を使用するデメリットは?
コストについて
他の外壁材と比べるとコストがかかってしまいます。
ですが、メリットでご紹介したように
耐久性・メンテンナンスフリーなどを加味し、初期費用が高くなりますが、10年ごとの外壁の塗り替え費用等のランニングコストを考えるとそこまでコストがネックになるとは思えません。
むしろトータル費用を考えるとメリットでしかないと思います。
ひび割れリスク
左官塗りによって仕上げられていますので、地震などによってひび割れが起こるリスクがあります。
実際には、ひび割れが起きないように下処理を行っているので可能性は低いです。
ですが、塗り壁である以上クラック(ひび割れ)のリスクが少なからずあることを知っていただきたいということです。
以下条件でクラック(ひび割れ)が起きる恐れがあります。
・地震や強風などで建物が動いてしまった場合
・木造住宅などでは柱や梁が乾燥で収縮して下地が動いた場合
・周辺の地盤が動いた場合
・建物の周りを大きい車などが頻繫に通り、建物に振動した場合
メンテナンスについて
劣化しない耐久性を持ち、褐色や劣化がない白洲そとん壁。
塗り替えや張り替えなどのメンテナンスは不要。
特徴でもお話したように、シラスは、無機質なので樹脂のようにカビが繁殖することもなく、静電気による汚れの吸着も発生しにくい。
しかし、周辺環境により車通りが多く排気ガスや粉じん等風に運ばれてくる有機物が白洲そとん壁の凹凸部に溜まっていき、カビが繁殖したり黒ずんだように見えてしまうケースが稀にあります。
汚れが目立ちにくい風合いではありますが、汚れをそのままにしておくと紫外線で焼きついてしまい、汚れを落とすのに時間がかかる場合があります。
汚れが付着しているの気づいたら、スチーム式洗浄機で洗うと、細部の汚れまでしっかりと落ちるのでオススメです。
高圧洗浄機でも可能ですが、細部の汚れが落ち切らない場合もございます。