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一級建築士 匠の視点 ブログ

2022.06.23更新

京都の庭・露地を観察。

来月から、たつの市で着工する茶室と露地。勉強を兼ねて京都へ。参考になる素材を見てまいりました。

 

本物の竹塀は見事です。美しい。この後いわゆるエクステリアのフェンスを見ると悲しくなります。

 

自然石の組み合わせ。適度なランダムがタイルにではできない。準自然美。何百年たっても大丈夫、視覚的にも耐え抜きます。

 

少し大きな庭でしたが、写真正面の一番奥に視点場と呼ばれる。大きめの石が据えて有りました。庭師に聞くと、視点場とは、そこに立つ視線がこの庭の最も重要な場所である。初めて視点場なる言葉を知りました。ぜひ取り入れたい。

建物の際に植えられた、紅葉が美しい。私は、庭は紅葉だけで十分という考えです。長い低い軒が庭を水平に切り取ります。

 

 

 

この紅葉はほぼ、軒下ギリのところに植えられており、視線が最も手前の葉と奥の植栽の遠近を出すために必須です。この庭は大きいので最終視線は敷地外の山になります。

 

 

素朴な雰囲気がいい。苔も自然でいい。

 

 

よく見ると、飛び石は、いろんな形が、昔建物の礎石だったものも多く使われて折りました。古い家屋の解体では、延べ石など絶対に捨ててはいけない。人工物で永年使える材ってないですね。

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