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一級建築士 匠の視点 ブログ

2019.08.29更新

音をとめる技術3。

機器発生音を考える。換気扇

生活の中で、一つ気になる音で機械類から常に出ている音があります。

冷蔵庫、換気扇、エアコン、食洗機、洗濯機、などがあります。

このうち冷蔵庫はうるさくなったら買い換えるしか方法はありません。

建築側でできることは、換気扇、エアコン、食洗機のセレクトです。次に洗濯機は音が発生するものなので、対策が必要です。

ひとつずつ考えると

換気扇について

まず、設計時に必要分だけの排気風量を計算し、不必要に大きな風量のものは避けます。カタログから数ある中でも運転音が弊社基準より小さいものだけを選んでおります。

その上で、換気で外へでる排気風量に対して、必要な給気がないと換気扇が頑張るので音が大きくなります。ですので給気の位置と外へ出す排気風量に対して2倍くらいの給気を考えます。今言っていることは、24時間使う換気扇のことです。

単発で使用する、例えば洗濯室やキッチン・レンジフードなどは、かなり風量が大きく軽く5倍とかあるのでそれ相応の給気が必要です。レンジフードを使うときだけ、すぐ近くにで給気が開く専用の給気口を設ける。またはこちらが主の仕様ですが同時給排といって給気排気を同時に行う換気扇にします。こういう対策をしていないと、気密の高い家では、玄関の扉が重く引っ張られたり、レンジフードを使うと、窓の端っこでヒューと音がなったりします。

おすすめは、弊社も標準にしている熱交換一種換気で全般換気を24時間行い、その上で単発のレンジフードも同時給排換気扇にしておくことです。そういない場合は設計側でいろんな工夫で対処しております。AD HOUSEではトイレも同時給排換気を行い、トイレに音漏れに注意し隙間の少ない空間にしています。

設計者はなかなか大変です。いろんな想定をしながら、お客様に対して最良である提案を見つけていきます。

 

写真は、お客様の楽しそうな夏。よいですね自宅でキャンプの雰囲気

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