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2020.11.15更新

2050年日本も温室効果ガス実質ゼロに

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今月の話題 ~2050年日本も温室効果ガス実質ゼロ~

 

10/30に菅首相が所信表明で温室効果ガスの排出を実質ゼロとする目標を宣言しました。
宣言の概要は、石炭火力発電をやめ原発を一定程度稼働させ、
次世代型太陽電池カーボンリサイクルなどで温室効果ガス排出ゼロを達成するというものです。

 

石炭火力発電をやめ原発を一定程度稼働することについて

日本が石炭を使わなくなった分、他国の石炭消費が増加しては意味がありません。生きていくために安価な化石エネルギーを使わざるをえない人達も沢山います。温暖化対策が必要と分かっていても、化石エネルギー業界関係者の抵抗は激しくなります。事実、米国大統領選でバイデン氏が化石エネルギーから再生可能エネルギーへのシフトを明言したことで、選挙戦が大変苦しくなりました。

またいくら原発自体の安全性を高めたとしても放射性廃棄物の処分方法が見つかるまで相当な時間がかかるし、見つからない可能性も高い原発を一定程度稼働し続けることは難があります。

 

次世代太陽電池について

現在主に流通している太陽電池は結晶型と呼ばれるもので、通年の発電効率は10%程度。次世代型はその5倍ほど。次世代型は、材料や材料製法が異なる数種類の候補があがっているものの、原料に使われる重金属の安全性や原料の確保、有機化合物の不安定さなどの課題があり、まだ市販化されていません。

 

カーボンリサイクルについて

空気中の二酸化炭素を、バイオ燃料、プラスチック製品、コンクリート、海洋中の藻類などに取り込ませることで空気中の二酸化炭素を減らすこと。一部始まっていますが、一般化はまだまだのようです。

 

以上のように、ハードルが高そうな温室効果ガスゼロ化ですが、まず住まいについて言えることは、屋根壁天井の断熱とサッシの性能を高め、暖房冷房をできるだけ使わなくても快適に過ごせるようにしておき、次世代技術が普及し始めたときに採用できる準備をしておくことが良いのではないでしょうか。

あの中国が日本より先に2060年までに温室効果ガス排出実質ゼロ宣言をし、2030年までに石油燃料車販売の禁止など具体的な政策を出していることから、私たちも世の中の流れとしてとらえるべきだと思います

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