2022.08.16更新
夏が終わるとエアコンクリーニング
ルームエアコンの選定について、この夏以降に少し考えを変更をしようかと考えております。
ルームエアコンとは、壁掛けの小さな家庭用を意味します。全館空調や天井カセットは範囲外とします。
エアコンの畳数は、QPEX熱計算により、その結果を独自に考察して決めております。
今回は、機種、要はなぜ上位機種にしてきたのか。上位機種のCOPが優れておるので、省エネ性能が高く、ランニングコストが良いからイニシャルが高くても、買い替えトータルではお得になるという考え。また0.5度刻みの温度設定や内部クリーン機能が自動が多い。普及品は内部クリーンがエアコンを切ったときに働くことが多い。
ルームエアコンの使い方、特に弊社のような高気密で高断熱の家では、ON・OFFをあまりしない使い方を推奨してきましたが。冬はそれで構いません。
問題は夏です。空気温度を下げるために、急激に冷たいものに室内空気を触れさせて下げるために、エアコン内部は、湿度の高い空気は温度を下げると露点以下になり必ず結露します。いわゆる除湿という言い方。冷房も除湿も同じことをやっていて。除湿とは弱冷房のことをいいます。
エアコン運転で、結露を起こすのが夏だけです。冬は結露はおきません、これが決定的な違い。
結露を起こしたエアコン内部ドラムは、絶対に室内の汚れが付着して空気の通りが悪くなっております。これを掃除でとってあげないと非常に効率が悪くなってしまい、高性能エアコンの意味がなくなる可能性が強いと感じております。いくらこの機種はお掃除が優れている冷凍掃除など謳っておりますが、?ほぼ効果はありません。
弊社では床下エアコンの場合では、基礎に設置。こちらは冬専用なので結露を起こさないのでこれまで通りの機種選定で大丈夫です。床下エアコン物件でない夏冬共用の場合は、夏の運転の間に汚れる可能性が強いので要注意です。
夏用は建物最上部についている分、これが非常に内部が汚れると効率も冷えも悪くなります。
今回はこちらの機種を高性能機種から普及品にしようかと思っております。というのは。24時間運転させても夏は冬の半分の電気代です。なので汚れで効率が落ちても気が付きにくい。この夏の気候が暑かったからと情緒で語ってしまいがちです。
先程高性能機種はイニシャル高くランニング安。
普及品はイニシャル安ランニング高。
ですが、夏用のエアコンは結露するので、内部が汚れます。お掃除業者でエアコンクリーニングが必要だと感じます。クリーニングしなかったら3年くらいで効率と冷えが悪くなってくると思われます。ですので2年に一度くらいはクリーニングを提案します。
ここでいうクリーニングとは、上位機種についているお掃除機能のことでは有りません。あれは少し言い方が悪いですがフィルター表面のホコリをとっているだけです。内部クリーン機能も。ドラムの汚れをとるものでは有りません。内部のドラム汚れをとるのがクリーニングですので、分解が必須であり、自分では不可能だと思われます。
値段は上位機種は複雑なので世間的には普及機種より5-7000円くらい高くつくようです。弊社では高性能上位機種が多いので15000円でクリーニングをしてきました。今後の価格は変動しますが。
夏用エアコンは上位機種であってもクリーニング必須と考えると結局 イニシャル+ランニング+2年に一度のクリーニング で考えないといけません。
クリーニング代が普及品のほうが5-7000円くらい安いときたならば、従来の選定のトータルコストの意味が違ってきます。
話が長くなりすぎましたが、夏用機種でほぼ24時間運転に限りの話で。
イニシャル安ランニング高クリーニング安で検討し10年以内で取り替えるというのが一番いいコスパも含めてよいのではと感じます。