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2024.07.30更新
熟練大工さんによる階段リノベ
先月お引渡しをさせて頂きました宍粟市山崎町の平屋新築物件。
階段の踏板を交換することになりました。
こちらがもともとの状態。
和室から。
正面から。
書斎側から。
もちろん各担当職人お客様ともに満足のいくものを一つ一つ丁寧に作り上げますので、この状態でも十分問題はありません。ただし。今回やり替えのはカウンターより上の3段目からロフトまで上がる踏板。
本物件は、もともと住まわれていたお家をすべて解体し、その土地を利用して新築を建てる、いわゆる「建て替え」と呼ばれる工事です。その為、もともとのお家にあるものを使いたいというご要望が多々ありました。食器棚や建具に使われていたチェッカーガラスをリビングの飾り棚に、床の間に使われていた床柱をロフトのメモリアルホールに…等など、新築の中に既存住宅の思い出も残る、そのようなコンセプトがありました。
階段にも同じくそのようなコンセプトがあったのですが、既存の状態や工期的なことがあり新しくする方向に進みました。
もともとお住まいの階段。
その踏板。
ですが、やはり思い出のあるお家、さらに集成材とは比べものにはならないほどの厚みがあり重厚感のあるこの踏板をどうしても使いたいというご要望を叶えるべく、超ベテランの大工さんに来ていただきました。
まずは解体。
今回は階段と収納の棚が一体になっていた為、クロスをはがし石膏ボードをめくり、向こうの壁は傷つけないように階段の踏板をとっていきます。
写真のように。階段を棚でささえるような構造になっています。
次に、新たに交換する階段とそれを受ける桁を加工。
階段の段数や棚板の高さ、上がり降りする際の蹴上げが変わらないことが絶対だった為、踏板と桁をそれぞれの厚みに加工してもらいます。
仕上げが綺麗になるよう、既存の踏板を一度製材にかけ表面を削り、そこからは一枚一枚大工さんの手作業になります。
棚側の写真。
蹴上げが変わらないよう、厚みがある部分は少し削り引掛けるように取り付けてもらいました。
既存に合わせつつ、踏み外さないよう蹴上げ高さは変えず、一枚一枚手作業で厚みを変え施工していただきました。
こちらが壁側。
最後にクロスを貼り、リビング側との収納仕切り板を復旧して完了です。
元々のお宅の階段を使えたこともあり。お客様にも大変喜んでいただけました。