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一級建築士 匠の視点 ブログ

2022.02.08更新

全館空調G-AIR

AD HOUSEの家では、家1件全体の冷暖房として、全館空調熱交換換気扇冷暖房G-AIR、シルク蓄熱式床暖房、床下エアコンの3つの柱があり、いずれかで家をつくります。これら以外もやりますが、コスパ等を考えるとこの3つに絞られます。

どのシステムも良いのですが、より年中上質な快適を目的とした場合。G-AIRが良いと思われます。夏冬外気の過酷な状態のときに換気をすると必要のない熱が外から入ってきます。まずその必要のない空気熱を中に入れない換気をする、その上でその熱交換換気されている空気をエアコンに送り込むといった理想的なものだからです。

このシステムがいいと思うもうひとつの要因は、全館空調といっても、メーカーさんが採用している専用の大型の高価なものではなく、エアコンのフラッグシップメーカーであるダイキン工業のエアコンを使っている安心感がいい。メンテナンスや取替を考えるとどうしても外せないものです。専用メーカーは、取替の際のコストがかかるので、必要ですが消耗品のエアコンは大事です。

じゃあ個別でエアコンでいいじゃないかと思われるのですが。
目的が高級な空間をつくる上にかかせない、個別エアコンでは送風の騒音がうるさい、それと送風の風です。まさに風であり大変不快なのです。G-AIRにはこの2つが存在しません、北欧らしく空気の流れの快適基準をしっかりまもり、人が気流を感じる速度でのエアコンの気流の供給はありません。あくまでも個人的な見解ですが、上質にはかかせないのはココだと思うのです。いくら空間がよくても住宅の壁掛けエアコンでは上質の限界があります。

おそらく、省エネやローコスト意識の提案ではありませんが、高級な空間創出には欠かせないと思います。ですが、思わぬ省エネは実は抜群によい結果がでております。

問題点はあります。平屋の場合は圧損がうまく機能するので調整が楽、一季節越せばうまく部屋間の温度差が生じなくなるのですが、2階建ての場合には、冬には暖気がどうしても2Fに集まるので、1Fの風量と2F風量のバランスを一冬かけて調整がいります。なんせ風量を感じない程度の吹き出しなので、調整には日数がかかります。とはいえ、調整とは微妙な温度差のことであり、決して寒い部屋がでるとかということではありません。あくまでも個別冷暖房以上の快適は間違いのないものなので。

これから家を考えられる方で、いつかは上質で高級な空間をと思いの方は、ぜひご相談ください。

写真は、施工中のG-AIRのエアコン部分です。難解なダクトが計画段階でも、なかなか大変なのですが、一生涯快適といえるものをつくるための必須なものので、苦心しながら施工していきます。前日の工事担当のブログとは同じ写真ながらまったく内容がちがいますが、それほどG-AIRに力を注いでおります。

 

 

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