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2019.01.23更新
明かりを楽しもう
明かりの話・・・・
住まいに使われるあかりの種類はこれまで主に蛍光灯、白熱灯の二種類が主流でしたが、近年すっかりお馴染になった新光源にLED照明があります。
それぞれどのような違いがあるのか簡単に説明すると、蛍光灯は「ランプ内の放電で発生した紫外線をランプ内側の蛍光体に当てて発光させたもの」白熱灯は「ランプ内のフィラメントを発熱させて光らせたもの」LEDは「電気を通すと光る半導体、発光ダイオードを使ったもの」となります。
発光の原理が全く異なるので、光の質も当然変わります。光で物を照らした時、自然光を当てた時と同じように色を再現できるものを「演色性に優れた光」、かけ離れると「演色性の悪い光」と評価します。
熱を光に変えている白熱灯は、太陽光やろうそくと同じような性質のため、演色性の高いあかりとなります。肌色が綺麗に見えたり、食べ物が美味しそうに見えるようにするには、この演色性が高いあかりが必要です。蛍光灯は白熱灯より演色性が劣りますが、省電力のため雰囲気よりも効率を優先する場所に使われてきました。LEDは蛍光灯よりも更に省エネということで、家庭用照明として出回り始めた頃は人気がありましたが、演色性が非常に低く、暗く感じるなど、住まいでは使いにくいものでした。現在では演色性はかなり改良されて、演色評価数Raが85あれば一般的と言われるところ、80以上の製品が増え、太陽光に近いものも登場しています。
しかし、LEDは光が真っ直ぐにしか飛ばないため光が広がらず、うす暗く感じてしまうことがあります。このため、LED照明を選ぶ際は、演色性の高さはもちろん、光の拡散方向や、色温度など、細かく調べることが必要です。例えば、今ご家庭で使われている白熱灯や蛍光灯をLEDに交換しようとするなら、どのような差が出るか調べてからの方がいいでしょう。現在、照明メーカーではLED照明の販売が主流となり、政府も省エネ対策としてLED照明の普及を推進しています。エーディーハウスでも新築物件のほとんどでLED照明を取り入れています。
ただ、単に省エネ面だけではなく、品質が良いものか、デザインに優れ部屋の雰囲気を大切にできているか、必要な機能を備えているかなど、精査して計画します。
ひとつひとつのあかりを大切に、住まう方にも住まいを訪れた方にも「ようこそ」の思いが伝わるような、温かなあかりを灯す住まいであることが目標です。