2017.12.13更新
今年の4月から参加させていただいたMOKスクール2017の最終講義が先日ありました。 今回は2つ講義があり、一つ目が福島県の株式会社オグラによる「国産広葉樹の魅力を伝えたい!」でした。 原木販売や製材の販売をしている会社ですが、スライドで興味深かったのが、原木(丸太の状態)に値札をつけて販売している点でした。 講師の渡部さんも言っていましたが、値札をつけて販売しているところはあまりないと。 値札がないと、原木屋さんがその場の言い値で販売してしまうこともあり、金額が不透明になってしまう点(購入者にとって不利)を解消するためだとの事。 もうひとつ面白かった点は、ウッドバンク(購入した木材を保管しておく倉庫)だった。 主に工務店が利用しているということだったが、中にはエンドユーザーが、将来自分が家を建てるときに使う木材を先行購入して保管する人もいるという。 年間1万4千円という破格の費用で倉庫を借りることが可能というのも驚いた。
そして、2つ目の講義は、最終講義ということもあり、東京大学名誉教授の内藤廣さんによる「木を使えばいいってもんじゃない」でした。 通常の講義のような形式でなく、対談形式という形で、内藤先生が考える木造に対する思いをいろいろな視点からお話しいただきました。 今後起こりうる巨大地震への対策として、どれだけ木造建築にかかわる業者が事前に動いていけるのかという点や、木造での仮設住宅のお話し。 また、ますます高度化していくこの情報化社会の中で、木造(木質)が人々に与えられる影響について。 さらに、割りばしというものを日常から使い、木質の特性を肌で感じている独自の民族性を持っている日本人だからこそ可能な木造の今後の可能性について。 等々・・・
日々、木や木造に携わる仕事をさせて頂いておりますが、 改めて木が持つ魅力や可能性の大きさを感じました。
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