万博、サウジアラビア館の素晴さを伝えたい

万博のサウジアラビア館の建築デザインが素晴らしい
調べるとかの有名なFoster+Partnersが設計ということ

行ったことはないが
サウジアラビアのジッタの街並みを再現したような、
直角交差のない道と複数の建築群が配置されている

感じたことは
20度雲一つない晴天、
湿度も感じないくらいの良い環境のなかでしたが
晴天なのでそれなりに暑い

だが、一歩サウジの迷路路地に入り込むとそこは
美しい、快適な、別世界が広がっている
半屋外空間が素晴らしい
中庭は、建築的・気候的・物理学的に
非常に洗練された設計がなされており
万博の中でも群を抜いたクオリティを感じさせる空間で

伝統的なアラブ建築のオマージュでありながら
現代的ディテールで再構成された空間

実際のサウジの建材を使っているとのこと
軽石の外装が特徴で
表情は淡白く柔らかい、幾何学的模様で
何とも言えないマットで良い質感
これらが乱反射し影の少ない柔らかい空間になっている

おそらく、灼熱直射でも軽石素材が熱を貯めにくい
砂漠地方の暑さに耐える素材なのだろうと

大きな目線で感動し、さらに細部に目をやると
細部の納まりはとても美しく、仮設建築でなく
高級ホテルでも作るかというレベルの質の設計と施工が
行われていたことに驚いた
これが国の威信なのかと感じた

迷路のような路地は、平面図を見ると
ジッタの街にあるようなつくりで
中庭に向かうアプローチや開口部の絞り込み方が、
明らかに風の動線を意識して設計されており、
ベンチュリ効果で通風が加速されるようになっている
路地には木が植えられ、白い軽石と緑が垣間見られて美しい

思い出すと
中東では、涼を得る知恵が発達している
ベンチュリ効果や
バードギールといわれる上空の速い風を塔の上部に取り込んで
下に抜く逆煙突の効果を思い出す

リングから見下ろすとわかるのだが
サウジ館のクオリティの高さが随一といえるのが
屋上まで裏方になっていない
室外機や看板がならんでいるわけであく
見せる屋上、茶色い質感のよい金属のルーバーで蓋がされている

下を照らす照明もルーバーの間からでており
そこまで手を抜かない姿勢に恐れ入った

サウジ館はどこから見ても美しい建築と
サウジ地方が生んだ知恵の塊だとおもう