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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.08.24更新

夏の暑さと、冷房に関する考察_2

前回 7月8月9月姫路市の33度以上になる日数をカウントしてみました。毎年大きく気温も変化しているのではないかと御意見としていただきまして、確かに大きな潮流を探るにしても大雑把すぎるかな、ということで。1943年以降で毎年でカウントしなおししてみました。2024年のみ8/23日現在でのカウントと長期予報のカウントとしてみました。

 

 

こちらが前回のグラフ

 

こちらが1943年から毎年カウントのグラフ

 

比較すると、毎年の方がわかりやすいし、説得力も感じます。

真ん中の点線は平均近似値でありまして

1970年では 33度以上が10日に対して、30年後の
2000年には 20日
2024年には34日

だんだんと、日数が増えていってるのがわかります。

家庭に冷房が普及したのが、1970年くらいからなので、冷房の稼働率も50年で3倍になったといえるのではないでしょうか。
グラフは最も暑い33度で示しましたが、冷房は外気温25度を超えると入れるので、似たような結果かもっと伸びているかもしれません。
今回はそこまでは調べません。

感覚として、外気温5度単位で考えると
気温20度は、最も快適、25では日陰は快適、室内通風もギリ、30度では屋外ではギリOK。室内は冷房必須。35度以上は外は危険、室内は25度冷房、

姫路市では37度以上の日も観測されており、日射とあわせると、外壁屋根の表面温度も高くなっており、時間差をおいて室内に到達してくる、なので冷房で防いでいるので、やはり32度程度の冷房容量と37度の冷房容量など計画を変更せざるを得ない。今後、姫路市でも最高気温40度超えも想定すると断熱計画はもちろん、特に日射遮蔽が何より必須になってくる。

弊社では、新住協のqpexソフトで、1棟1棟の温熱計算を行い、最適なエアコン容量を出している。
その中で、今までの気象設定では、夏より冬の熱損失が3倍くらい大きいので、冬から機種選定をすれば夏は余裕でした。

しかし、33度上が続いたり35度などどいう時間帯があると、単なる外気温と室内温度の差だけで選定では足りず、外壁からくる輻射熱や、日射を受ける開口部などからくる直接熱なども、設定温度を大きくして計算していくことにする。

無駄に大きい機種であると、ランニングコストが増えるので、慎重に機種選定を行わねばならないと感じている。

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