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一級建築士 匠の視点 ブログ

2023.05.13更新

中庭礼賛!カーテンの不要の暮らし。安心の暮らし。

先月に開催した中庭(パティオ)のある家の上からのカット。市街地の高い建物に囲まれていても隣は8階建てですが、中庭の窓3方向からは建物は見えません。

防犯上安心、隣家からの視線もなし、明るさを心配の声も聞いたりしますが、それは取越苦労。南に中庭の一方いの高い壁(写真右手)、今回は約5mがあっても、直射は遮りますが、明るさは確保できます。外壁はベージュの土壁ですので、一部直射があたっておりますが、全体がそれにつられて均一な明るさ(反射)になり雰囲気が柔らかくなってよいです。

 

 

夏の角度の浅い光のために、南面と東面サッシ開口部上部に直射避けの庇を設けております。

中から見ると、下の写真。

南側を見ています、中庭の向こうに壁は見えますが、外は明るい。視線も直射も防ぐのでカーテンレースブラインドは不要。

寒さはとういうと、まず通常の外部窓と違い、直接の風の当たりが無いので窓面の冷えが緩和されています。そして固定ガラスにして、開きサッシを使うことで窓の気密を上げております。引違いテラスサッシは気密の点では開きや固定FIXにくらべて弱い。それからトリプルlow-e遮熱ガラスで断熱性も確保。

窓上部のダウンライトは極小で照度の弱いものにしており、夜は中庭の照明を強くして、窓上は弱い光にして外が見やすくなるような設計になっております。また、スイッチ回路を窓のダウンライトだけにしておりますので、外照明を点灯させて窓ダウンライトは消してしまうということも可能です。窓ガラスに光がなるべく映らないような回路分けにしているのです。

 

 

 

床面積が同じでも中庭の家は外壁が多く高くはなりますが、それに替えられない防犯からの安堵感や視覚的、雰囲気の良さなど、メリットが多い。

今回は10帖くらいですが、小さい3帖程度でもそれなりの効果はありますので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

今回のイベント参加できなくて、見てみたいとおっしゃる方は、HPより問い合わせてください。個別案内させていただきます。

 

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