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一級建築士 匠の視点 ブログ

2016.11.06更新

国際基準は何センチ?天井高を考える

六本木の国際基準マンション?が階高を高くとることで、天井高が2.75mになっているという記事があった。
記事によると最高の天井高のところでとあるので、おそらくリビングの織り上げ天井のトップをいうのであろう。
天井高さ2.75mというのは確かに住居では、高いと感じるであろう。
吹き抜けのない戸建て住宅では、この高さはLDKが連続する大きな空間ではほしい。
天井高は5センチかわっただけでも随分とゆとりが違うものなのです。
一般的な天井高2.4m。そこから2.5mを超え2.55mあたりになってからゆとりを感じます。2.6m超えからは高いと感じ、間接照明が映えてきます。2.7.2.8mといくにしたがって、どんどんと広く感じ3mあたりになると、ゴルフの素振りが思い切りでき、吹き抜けがなくとも十分なものになってきます。
お客様とプランの検討する際は、どうしても平面の良し悪しと何畳としかイメージしか伝わっておりません。我々はそこに見えてこない高さ空間のボリュームをイメージして提案しておるのですが、いまいち感覚が伝わりにくいようです。このあたりはなにかよい提案方法を考えていかないと思っています。できあがった完成建物をみると、あ、こういうことかとわかっていただけるのですが。
また同じ20帖のLDKがあっても天井高2.4mと3.0mでは広さの感覚が1.5倍以上は違ってきます。何帖だから広い狭いというのは全くナンセンスであるのです。
空間の大きさによってゆったり高くしたり、ぐっと低く落ち着かせたりと戸建て住宅ではいろんな空間を自由に作れる点でとてもメリットです。天井が高いだけが良いわけでありません。高い天井はそれに見合う建具も2.6mにするなどバランスも考えていかないといけませんし、材料も増えるし全体コストもあがります。ダウンラウトの効果も半減するのでパワーのあるライトも必要になります。また2Fまで段数も増え遠く感じます。
しかし、高い天井はそれを超える魅力があるといえます。
弊社社屋は木造で吹き抜けはありませんが2.95mの天井高がありとてもゆったり感があります。ですので私が座ってるところ、
2016-11-06-16-25-28
この写真みたいに大きな枝も映えます(^^)。
AD HOUSEのリビング天井高は、国際基準?の2.75mなどと、けちなものでなく、欧米の高級マンションなみの3m超えにしたいと思っています。

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