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2017.08.10更新

MOKスクール

月に一度のMOKスクール大阪2017の講義も今回で4回目となりました。
今回は伝統構法も含めた、木造の構造についての内容でした。

IMG_2014

最初の講義は伝統構法についてでしたが、講師の宮内先生も取り組み始めたころはかなり大変だったそうです。
一般的な木造住宅の在来工法やツーバイフォーとは耐震に関する考え方が全く違うからです。
石場建てとなると、家は基礎の上に建てるのではなく、文字通り石の上に載せるようなものだからです。
しっかりとした基礎の上に筋結して固めてしまう工法と違い、ある程度木材の遊びの部分によって、揺れに対して免震のような形で揺れの力を逃がすためです。
宮内先生もさまざまな実験を行い、これまでの石場建ての考え方よりも、耐震性の高い伝統構法を施工・研究されていました。
住宅を建てる人の中には、日本の伝統構法で建てたいという人もまだまだたくさんいるようでした。

伝統構法の後の講義内容は、伝統構法と在来工法全体の木構造についての内容です。
特に熊本地震での被害が甚大だったこともあり、耐震に関するニュースが飛び交っている現状で、
耐力壁の「直下率」というものがより重要であるという話が出ております。
ただ、今回の講義の中で話せれていたのは、直下率を意識することも重要ではありますが、それだけを意識するのは間違いであるというお話でした。
家の荷重の流れを考えることが重要で、耐力壁が上下ずれているのであれば、力を伝えるために水平面(2階の床)の剛性を高めることで、耐震性を確保することが可能になります。
といったような、木構造の考え方、意識するべき点というのをお話しいただきました。

やはり、地震大国のこの日本においては、家づくりの中でも重要な要素の一つですね。

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