エーディーハウス通信2017年秋号『お医者さんと考える、健康な家づくり』

お医者さんと考える、健康な家づくりのコラム

少子高齢化が急速に進むなか、高齢者がいかに健康で長生きできるかが未来への大きな課題となっています。高齢者が元気に過ごし、家族と共に快適に暮らしていけることは、ご家族の身体的・経済的負担を和らげることにつながります。
そのためにはまず、住環境を見直して改善することが不可欠だとして、国の支援のもとに「スマートウェルネス住宅」という事業が立ち上がりました。

ここでは、医療関係者と住宅建設を手掛ける人たちが初めてコラボレーションして、住環境と健康の関係性について考え、具体策を提案しています。お医者さん側から見た「住まいから健康を見直す」方法をご紹介します。

冬季の室温改善が家族の健康のカギ

人が「健康」であるためには何が大切かについて、WHО(世界保健機関)憲章では「第一に平和、二番目に住居」と明示しています。それほどまでに、住まいは健康に重大な影響を与えることを表しています。
また、住居とはただ単に雨、風をしのげるものではなく、温熱環境が正しく整っていることを条件にしています。

エーディーハウスでは以前より、住まいの温熱環境が健康を大きく左右することをお伝えしてきましたが、温熱環境と健康が密接な関係にあることは、日本ではまだあまり知られていないようです。

一方、室温の管理は世界では常識となっており、健康に悪影響を及ぼすような低性能の住宅には、行政から改修を促すなど、国を挙げて住環境の改善に取り組むところもあります。
健康的な推奨室温は21℃、16℃以下になると呼吸器障害や心疾患の発生の危険が高まると保健機関が警告しています。
心疾患や脳血管疾患に代表される循環器疾患は、気温の下がる冬季に増加しています。冬季の室温の改善は家族の健康につながり、病気の予防には欠かせないと、日本の医療関係者からも声が上がり始めています。

英国保健省の冬期室温温度指針

 

 

循環器疾患の予防は血圧に注意して

日本人の実に3人に1人は高血圧であると言われています。
日本人の主な死因の第2位が循環器疾患で、冬期に集中して発生しており、高血圧が深く関係しています。

人は寒さを感じると体温を逃がさないように体が反応し、血管が収縮して血圧が上昇します。
高血圧によって血管が詰まりやすくなると、脳や心臓、腎臓などに重大な病気を引き起こす恐れがあります。
また、病院で高血圧と診断されたことがなくても、朝に血圧が急上昇する方が多くいます。暖かい寝床から起床したあと、裸足で冷たい床に触れて血管が収縮し、急激に血圧が上がる最も危険なケースです。
特に高齢者の方は冬期の早朝に血圧が上昇しやすいことが分かっていますので、注意が必要です。

寒い脱衣所と、暖かい浴室の間で起こるヒートショック現象という現象を聞いたことがあるかと思いますが、命に直結するような血圧の急上昇を避けるには、住まいの室温が重要な役割を担うことが明らかにされました。一日を通して室温を暖かく保つ、家の中で冷たい場所を作らないことが、血圧の変動を抑える一歩となります。

高齢者ほど室温低下による血圧の上昇値が大きい

 

住まいの断熱化で温度差のない家に

健康には住まいが大きく関わっていること、住まいの寒さが原因で起こる病気を減らすためには暖かい住まいが必要だというお医者さんの意見から、建築側では住まいの改善策が考えられています。

寒さや温度差を和らげる家づくりに大切なのは、住まいの断熱化です。
新築住宅はもちろん、既存住宅でも適切な断熱改修をすることによって、暖かく快適な空間が得られるようになります。目安としては断熱性能等級4以上が望ましいでしょう。
高断熱の家は熱を逃がさず、暖かさを保ちやすいので、朝に部屋が冷え切ってしまうこともありません。目覚めから軽快に過ごすことができます。

断熱で各部屋の温度差が少なくなる

 

 

 

断熱で冬の朝もあたたか

断熱化がもたらす健康メリット

20℃あった室温が10℃まで低下すると、血圧は5㎜Hg上昇するという研究結果が発表されています。
これを足元付近の室温に注目した場合、10℃低下すると血圧は9㎜Hgも上がるそうです。室温低下、とりわけ足元の室温低下が血圧の上昇に関係していることがうかがえます。
特に断熱性能が低く、床暖房ではない住宅では、足元が常に低温という状態になります。

50歳以上の居住者の平均血圧は、断熱性の高い家と低い住宅では7.8㎜Hgの差があることが、調査で明らかになっています。

住まいはまず足元から暖めて、断熱化であたたかさを逃がさないことが何よりも大切だということが、医療と建築の両方の現場から共通の意見として挙げられました。また、建物の断熱性を高めると、高血圧の他にもさまざまな症状が改善されることが報告されています。

断熱化がもたらす健康メリット

住まいも人も健康で長寿命に

高断熱で床暖房の住まいが定着している北海道では、ヒートショックによる死亡率が最も低く、部屋中いつも暖かく温度差がないことが功を奏していると考えられています。

比べて兵庫県はヒートショックによる死亡率が毎年ワースト3に入る非常事態となっています。
住まいを断熱化することで予期せぬ事故は防げます。
古い家なので今更リフォームしなくても、とためらう方も多いのですが、例えば高齢者お二人でお住まいの場合など、日常生活に必要なところだけの断熱化(ゾーン断熱)はヒートショック防止にとても効果的です。
断熱化工事は壁や床、天井を断熱材で囲い、窓も断熱性の高いものへと交換します。

また、気になる暖房費ですが、エーディーハウスでは住まいに最適な断熱性能を持たせて、室内を24時間暖かく保てる暖房設備方式を取り入れることで、ひと月レベルではなくひと冬通した暖房費が3万円以内という、さらに一歩進んだ計画をご提案しております。

断熱のレベルを上げることは、健康持続と省エネ、節約という、豊かな将来への投資になります。これからの人生を心身ともに健康で過ごすために、住まいの温熱環境を見直すことを是非お勧めします。

断熱材、セルロースファイバー

編集後記

源氏物語の中に、「野分(のわき)」というお話の段があります。
野分とは台風のことですが、その野分の風が「例年よりも烈しく吹き荒れた」ので、光源氏の息子、夕霧は心配になってお父さんの源氏の家を見回りに出かけます。するとたまたま風で開け放たれた隙間から、今まで対面したことがなかった継母である紫の上の「天女のような美しい姿」をかいま見てしまい、すっかり心を奪われる・・・という何とも奥ゆかしい、平安王朝の風情のある様子が描かれておりますが、実際この時代、台風の真っ最中にこんなのどかなことをしている場合ではなかったでしょうね。
何しろテレビもラジオも、当たり前だけどインターネットも、情報源となるものがまるでないんですから。
台風がいつ頃きて、どの位の大きさなのか全く分からない。何の予測も準備もできないまま、ただ「なんや知らんけど毎年この時期に雨風えらいすごい日あるし!」と怯えながら過ごしたのでしょうか。
生死を分ける一大事、さぞかし恐かっただろうと思います。情報が発達した現代になっても、生死を分ける一大事ということには変わりはないかも知れませんね。

先日の台風18号では、姫路やたつの市で記録的短時間大雨情報が発表されましたが、本当にこんなに雨が降ったことあっただろうか?と思うほどのどしゃ降りで茫然としました。
台風が来ることも、上陸したことも十分わかっていましたが、一時テレビとインターネット回線が故障して繋がらなくなり、周りの状況が分からなくなってきたら一層不安に。
家の前の道路は排水しきれなかった水がうっすらと溜まった程度でしたが、知人がマンションの地下駐車場に止めていた車は完全に水没してしまいました。地下ピットの大きさはおよそ7m四方で深さ2m、普段は雨水が入り込んでも排水ポンプで排出されるそうですが、あまりの集中豪雨に耐えきれず、ほぼ満水になるまで水が溜まってしまったようです。
大雨が降ったのはほんの3時間程度だったと思いますが、あっという間にこんなことになってしまうのかとただただ驚愕。何十年に一度の大雨、という注意報を最近よく聞いてはいましたが、まさか身近に被害が出るなど予想もせず、ああ、完全に甘く見ていたなと痛感しました。停電しかけた時慌てて懐中電灯とラジオを探しましたが、それもすぐに出てこなかったし(汗)

今回はまだ人的な被害がなくて何よりでしたが、自然の威力の前に人間とはなんと無力なことでしょう。予測のつく自然災害には最大の準備を!

 

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