ADハウス通信 2016年秋号「自然素材のQ&A」

最近の自然志向の高まりから、住宅にも自然素材を求める傾向が強まっています。
自然なものに囲まれた自然な暮らしができる家、そんな「ナチュラル・スタイル」はお洒落な家づくりの形として大人気です。

その流れを受けて今や自然素材であることを謳わない住宅会社など無い「大・自然住宅時代」にありますが、その一方で果たして自然素材とは何か、何が良いのか、曖昧なことも多いようです。
今回は皆さんが抱いている自然素材への疑問や質問についてお答えいたします。

自然素材の家とはどんな家?

自然素材でできた家と聞いてどんな家を想像するでしょうか。

無垢材や天然由来の素材がふんだんに使われていること、人と環境に優しそうなど、様々なイメージを持たれていると思います。
そうした中、共通して持つ印象は、やはり「自然素材は健康に良い」ということです。
特に小さなお子さんのいるご家庭やアレルギー疾患をお持ちの方にとっては、心と体の健康を保つためには自然素材は欠かせないと思われることでしょう。

さて、この「自然素材」には、実は決まった規定などがないため、何をもって自然素材、自然素材の家と言うのかは各住宅会社の判断に委ねられています。
一般的にはビニルクロスや合板、化学製品を含んだ製品を使用していない家を自然素材の家と呼ぶようですが、家の全てではなく一部分に自然素材を使用しただけで「自然素材の家」と宣伝する住宅会社もありますし、化学物質を含んだ自然素材でも、主成分が自然素材なら問題ないとして「自然素材の家」と称することもあり、それはどれも間違いではありません。

自分の思い描いていた自然素材の家が、出来上がってみたらかなり違うという事態も起きてしまいますので、家つくりの際には目的や求めているものに業者と認識にずれがないか、よく確かめることが大切です。

それは本当に自然素材ですか?

およそ20年ほど前にシックハウス症候群が問題になり、新築や改築後の体調不良や深刻な健康被害について広く知られるようになりました。

その頃建築された住宅は、新建材と呼ばれる安価で大量生産された化学系建材が多く使われており、そこから発散される有害物質が原因となったこと、また高気密化が進んで換気が不足し、室内の空気が汚れやすくなったことも要因となっています。
その後平成15年には建材に使用する化学物質が制限され、強制換気を義務付ける法律が制定されました。
今では新建材は安全性が等級(F等級)で証明されており、ホルムアルデヒドなど有害物質の発散量が多い、等級の低いものは使用できなくなったので、以前よりも室内環境の良い住宅ができるようになっています。

それでもシックハウス症候群への不安感は強く、化学物質のものは一切使いたくないと願って安心できる自然素材を求める方は増加しています。
そうした中、無垢材の床や珪藻土の塗り壁を安心な自然素材だとして標準採用する住宅会社も増えています。
しかしその無垢材をよく見ると表面にウレタン塗装をしていたり、珪藻土には凝固剤が入っていたりと、かなり紛らわしいものも多くあります。
ウレタン塗装も凝固剤も安全性に問題のないF等級の高いものを使っているはずですから、特別悪いものではありませんが、わずかでも含まれていると化学物質に敏感な方はあっという間に反応が出てしまいます。
恐らくウレタン塗装をしてしまうのは傷防止の表面強化のためであり、珪藻土の凝固剤とは自力で固まることができない珪藻土を施工しやすくするための手段として用いたと思われますが、結局は工期短縮とコスト削減、のちのクレーム対策のためなど、住宅会社にとって都合のよいやり方をしているだけに過ぎません。

本物の自然素材を必要としている人がこのような住まいを選んでしまうと取り返しがつかないことになります。いかにも安全そうな無垢材、塗り壁という言葉に惑わされず、しっかりと内容も確かめておきましょう。

室内の壁にはドイツ製の「ルナファーザー」「オガファーザー」を標準仕様

住宅に添加物?住宅が無添加?

また最近は「無添加」という表示の住宅も見られるようになりました。

無添加とはもともと食品に対して使う言葉でしたが、これも明確な定義がなく、まるで添加物が一切使われていないような良い印象がありますが、実際は「特定の添加物がない」ことを指している場合がほとんどです。
つまり、着色料は入っていても保存料が入っていなければ「無添加」と表記できてしまいます
無添加の住宅と言われるものにも同じことが起きており、殺虫剤不使用という「無添加の木材」でも化学的な防カビ剤は使っているなど、マイナス面と捉えられそうなものは公表しない例も多く見受けられます。

もちろん、違法でない限り薬剤の使用は認められていますが、無添加をうたうのなら何が無添加なのか、どんな意味があるのか、説明を求めましょう。自ら使う材料についてよく理解している業者ならば明確に答えられるはずです。

木材は30種類以上の中からデザインや好み、用途、予算に合わせて選定

自然素材にまつわるQ&A集

これまで住宅展示場などを巡られてきた方から、特によく受ける質問をまとめました。ご参考下さいますと幸いです。

床暖房をするなら、無垢材は使えないといわれたのですが本当ですか?
エーディーハウスの住宅見学会に来られた方で一番驚かれるのが「床暖房なのに無垢材を使っている」ことです。
他の住宅会社から、無垢材は床暖房の熱で割れや反れが生じるので諦めるか、または床暖房用の無垢材はあるが高価だとの説明を受けたようです。
確かに、電気床暖房ではその熱は約50℃とかなり高温になるので、無垢材の使用は難しいでしょう。
しかしエーディーハウスが採用している蓄熱式床暖房は床の表面温度が25℃前後に保たれ、急激な温度変化がないので無垢材にダメージを与えません。無垢材をウレタン塗装で強化する必要もなく、自然な無垢材のよさを味わうことができます。25℃では寒いのではと心配かもしれませんが、床面から放射される熱は人体に最も良い遠赤外線となって温かさが得られ、床下から一定の温度で家全体を優しく温めるので寒さはありません。無垢材に適した床暖房法を選べばよいだけです。
有害物質を含まない自然素材の家なら、24時間換気は必要ありませんか?
もとはシックハウス対策の一つとして制定されたと言われる「新築住宅の24時間換気義務」について、この法律をご存知の方から、有害物質が発生しない家なら電気代を払ってまで24時間換気しなくてもいいのではと質問がありました。
建材自体に有害物質が発散するようなものがなくとも、家具やプラスチック製の日用品から、また炊事の際に出る油煙や水蒸気、人体から出る二酸化炭素など、日常生活からは常に汚れが発生しています。
現代の住宅は高気密・高断熱化しており、適切に換気を行わなければ室内環境は悪化しますので、独自の判断で換気を止めることは避けて下さい。
また、漆喰や珪藻土の壁、無垢材などの素材は呼吸するから換気は必要ない、という話を聞いたという方もいらっしゃいました。確かに調湿作用はありますが、水分の含有量には限度がありますし、漆喰壁や無垢材に空気清浄機のような空気の浄化能力がある訳ではありませんので、やはり換気は必要です。
自然素材はメンテナンスが大変なので、やめた方がいいと言われました。
最近のビニルクロスはそれなりに安全で、中には防臭加工やイオン加工、汚れ防止機能など、様々な技術を取り入れたものも多くあります。
一見手軽で便利そうですが、これらの効果が永久に続く訳ではなく、いずれは退化します。
化学製品の問題点は、材質の劣化が意外に速いことと、劣化した時に美観が著しく損なわれることです。
その点、無垢材を始めとする本物の自然素材は経年変化が美しく楽しみの一つにもなり、普段のお手入れも決して手間がかかりすぎることはありません。
また、補修が必要になったときでも半永久的に対応できるのが自然素材の強みです。人と環境に優しく、長続きする住まいのためには、やはり自然素材を選びたいところです。

編集後記

編集者Yの実家近くの大きな公園の横にマンションが建つそうです。
駅に近くて生活が便利なことは間違いなし、街並みもよく周りの環境は抜群。もともと人気のある場所だから、多少高くても即完売だろうなあ。でも自分だったら買わないだろうなと咄嗟に感じたのはナゼ?

どうもそのマンション予定地が引っかかるんですね。
周りに建物が並んでいるから分かりづらいけど、四方八方からの緩やかな下り坂の終点になった「谷」だし、その上変形した三叉路に挟まれた三角地。あまり縁起が良くない気がする・・・
編集者、科学的な根拠がないものは信じないので、いわゆる風水や家相もほとんど気にしません。第一、職業上いちいちこだわっていたら仕事になりませんし(笑)
それでも、何か気にかかる。まあ風水や家相も、単なる迷信に過ぎないものもあれば、利にかなっていることもたくさんあるのです。谷地はダメと言われるのは水はけの悪さを指摘しているのだろうし、三角地が凶なのは建物の配置が難しくて無駄なスペースが多くなるからわざわざ選ぶな、という意味でしょう。これも現代の技術力をもってすれば何とでも解決できる。それは分かっていますけどね・・・

そう言えば今までもここ、いろんな店が建っては2、3年で消えていった。場所はいいのに。そういう契約だったのかもしれないけど、やっぱり何かあったんじゃないの?!(笑)

土地や建物は、一生を左右するとても大きな買い物です。何か少しでも気になったり、悩んでなかなか決断がつかないという場合は止めた方がいいです。結婚と同じで(?)これもやはりご縁というものがありまして。すんなりと決められた時はその後も問題ないことが多いのですが、最初から揉めた場合は前途多難に陥りやすいもの。縁起を気にする方は十分にこだわってよし、気にならなければそれでハッピー。
この先長く暮らすのですから、気持ちがスッキリしないまま決めるのはよくありません。
要は自分自身が幸せに暮らすことができそうか、その姿を想像できることがまず一番。「これはいいな」「ここはちょっと」という直感はかなり大事です。
ただひとつ、現実的なことを付け加えるならば。土地建物に大安売りはないので、安いから即決♪という直感だけはアテになさいませんように。安い物件には必ずそれなりの理由が隠されていますので、「そのワケ」は入念にお調べ下さいね。

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