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2016.02.23更新

ADハウス通信 2016年冬号「気持ちのよい大空間がひろがる家をつくる秘訣」

気持ちのよい大空間がひろがる家をつくる秘訣

エイ・ディーハウスの住宅完成見学会に訪れたお客様から、「家に入った瞬間から、のびのびとして気持ちがいい!」という声を多く頂きます。
特にこのような寒い時期に開催された見学会にいらした方の中には、吹き抜けがある広々とした空間でも、寒気を全く感じないことに驚かれるようです。吹き抜けのような大きな空間は、いくつもの工夫と巧みな技があってこそ快適に作られるもの。

エイ・ディーハウスは気持ちのよい吹き抜けをつくるための知恵と技術が豊富です。今回はその秘訣と、吹き抜けの効果についてご紹介したいと思います。

断熱と機密を高めて間取りを自由に

吹き抜けの魅力はなんといっても解放感。階をまたいで縦に伸びた空間は広々としてゆとりを感じさせ、洗練された印象を受けます。

ただ、吹き抜けは憧れだけで作ってしまうと大変なことになります。

吹き抜けは寒くて、光熱費が高いのではと心配になる方も多いようですが、今までに訪問した吹き抜けのある家の中でそのような経験をされたか、苦労しているようなお話などを聞かれたのではないでしょうか。暖かい空気は上に逃げ、冷たい空気は下に留まるので、縦に伸びた空間の中ではちょうど人が生活する高さあたりが寒くなってしまいます。
このような吹き抜けでは、温度を上げて暖房してもいつまでも足元が寒く、部屋が暖まらないので、「吹き抜けは寒く、光熱費が高い」という現象が起きてしまうのです。
大空間をムラなく均一に暖めるには、まず家の断熱性をよくして気密性を高めておく必要があります。
つまり、見えない場所から根本的な対策をとっておかなければなりません。家全体の温度を一定に保てるようにした上で、床から暖房することが大切です。

暖房方法で一番理想的なものは、輻射式の床暖房です。
輻射式暖房は空気を暖めるのではなく、物を暖めます。温められた床の熱が壁に伝わると、高気密・高断熱の作用が働いて家全体が芯からしっかりと暖まるので、上下で温度差が生じません。
燃焼を伴わない暖房なので空気が汚れず、温風が吹き出すこともないので過乾燥も防げます。質の高い高気密・高断熱の家ならば、床暖房だけで全体を暖めることが可能です。

最近では輻射式床暖房の他にも、床下にエアコンを組み入れた最新技術を導入する例もあります。
輻射式床暖房ほどの均一な温熱効果があるとまではいきませんが、床面の冷たさは十分に解消でき、施工費用も安く抑えられるので多くご好評を頂いています。居心地よい吹き抜け空間には、よい温熱環境が不可欠です。暖かく心地よい空気に満ちた吹き抜けで、心身ともにのびやかに過ごすことができます。

充填断熱(ADHOUSE標準)

家全体を一定の温かさに保つ断熱工法は、心地よい吹き抜けつくりの第一歩。
断熱がしっかりしていれば、空間づくりも自由自在。家のどこにいても寒さや暑さを感じない、快適な暮らしになる。

廊下や個室よりも広い居間を中心へ

玄関ホールに吹き抜けと階段があり、中廊下を通って各個室に行くという間取りは一般的な住宅によく見られます。
玄関ホールの吹き抜けは訪問した人に立派な家だと印象づけることができますし、独立性の高い個室を望む場合は、廊下に個室を並べた案は適していると言えるでしょう。
しかし通路として利用するだけの廊下や階段に面積を取られてしまうと、肝心な居住部分が狭くなってしまいます。また廊下や個室で空間が分断されると風通しが悪くなり、空気の循環が妨げられます。

エイ・ディーハウスでは早くからこの問題に取り組み、居間の中に吹き抜けと階段を設けて、各部屋には居間を介して行く間取りを多く実現してきました。居間も通行に使うことで中廊下などの無駄なスペースが減らせるほか、家の中心にある吹き抜けが上下階へ冷暖房を伝える役割を果たすので、家全体の空気に融通性が生まれ冷暖房の効率も良くなります。
吹き抜けのある居間を中心に部屋が続いていると、常に家族の気配が感じられます。どの部屋に行くにも居間を通るので、何かしらの形で必ず家族とふれあうことになります。
特に子育て世帯では、こうした自然な家族のふれあいを大切にしたいものです。
たとえ子供のプライバシーを尊重するための個室を設けるとしても、完全な孤立空間にしないことが重要です。
個室が玄関に直結しているような動線は、家族の繋がりや生活を分離する元となるので避けるべきでしょう。

吹き抜けのある居間で1階と2階の空気がつながり、家族の空間が続いていくことで暮らしには一体感が生まれます。吹き抜け空間がもたらすゆとりは、家族の心を健全に育んでくれます。

居間に吹き抜けと階段を組み入れて、常に家族の顔が見えるように。のびのびとした空間のもと、家族の楽しい会話が尽きません。

吹き抜けでより広く豊かに過ごそう

家づくりはたいてい限られた敷地の中で間取りを考えることになりますから、容積率が許す限り部屋を多く作りたいと望むのも無理はありません。

吹き抜けも欲しいけれど、やはりその分は床にして、納戸や個室を設けた方が実用的なのでないかと悩む方もいらっしゃいますが、床面積の合計の広さや部屋数の多さは生活の豊かさに直接結び付くものではありません。

たとえ6畳間がたくさんあったとしても、その一室の中に居る間は家の広さを全く感じることなく過ごすことになるでしょう。広い空間で視界が開けることによって、初めて解放感や広さを感じられるようになります。
家と家族の中心となる居間は広くゆとりを持たせ、まわりには壁やさえぎるものをできるだけ無くしておくことをお勧めします。
最初から家の中を細かく区切ってしまうと、家族構成が変わったあとに使い道がなくなる部屋が必ず出てきます。
たくさんの部屋があっても使いきれず、結局いつも決まった場所で過ごすだけになり、行動範囲が非常に狭められます。大切なのは小さくつくって、広々とゆたかに暮らすことです。

2階に床を増やすよりも思い切って吹き抜けにして、他の部分は融通の利く柔軟な間取りにした方がよほど有効な空間の使い方になる場合もありますので、じっくりと考え直してみてはいかがでしょうか。
コンパクトな家は結果として様々な面で効率がよく、省エネ効果も高くなります。

ダイナミックな吹き抜けが美しい家。贅沢な空間の使い方でも、家全体を無駄なく使い切って効率のよい暮らしに。生活と気持ちにゆとりが生まれます。

大空間には隅々まで細やかな配慮を

吹き抜けが万人に好まれるのには理由があります。
心理科学の研究によると、天井の高い部屋を見ると人の脳は美しいと感じ、脳の一部が活性化して自由で創造的な考えを持つようになるそうです。
また、開放的な部屋は閉鎖的な部屋に比べ、「ここに留まりたい」という意識が強く働くことも分かり、脳が美しいと感じる場所は心地よく、長く留まりたいという本能が働くと言えます。吹き抜けのある住宅が人気の理由は、このような理由で住まいの中に居心地のよい空間が欲しい、と無意識に求める気持ちがあるせいかも知れません。
ただ、吹き抜けのある広々とした居間と聞くと、宴会場のような大広間を想像してしまいかえって落ち着かないのではと思うかもしれませんが、エイ・ディーハウスではもちろんそのような無意味な空間はつくりません。
傾斜のついた天井や美しい木造の柱梁を見せたり、壁に少しくぼみを持たせた所に照明でメリハリをつけたりし、奥行きのある落ち着いた雰囲気を作る工夫を随所に凝らしています。

技術と計画の総合力があってこその、気持ちの良い空間づくり。確かな品質を見学会で是非ご体験下さい。

遊び心のある小さな工夫も楽しい吹き抜け空間

ちょっとしたスペースもうまく利用して、家族が共通して使える場所にするなど、遊び心のある小さな工夫も楽しい吹き抜け空間。広い空間の中に設けたミニコーナーのような場所は、個室よりも案外落ち着くものです。集中力も増し、子供のよい勉強場所になることも。間仕切りを設けなくてもプライベートスペースをつくることはできます。

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